DoCmd オブジェクトのメソッドを使用すると、Visual Basic から Access アクションを実行できます。アクションは、ウィンドウを閉じたり、フォームを開いたり、コントロールの値を設定するなどのタスクを実行します。たとえば、DoCmd オブジェクトの OpenForm メソッドを使用してフォームを開いたり、Hourglass メソッドを使用してマウス ポインタを砂時計アイコンに変更できます。
構文
[application.]DoCmd.method [arg1, arg2, ...]
DoCmd オブジェクトには、次の指定項目があります。
指定項目 | 内容 |
---|---|
application | Application オブジェクトです。この指定項目は、省略可能です。 |
method | このオブジェクトでサポートされるメソッドです。 |
arg1, arg2, ... | 指定したメソッドの引数です。これらの引数は、対応するアクションの引数と同じです。 |
解説
DoCmd オブジェクトのほとんどのメソッドは引数を持っています。引数は必ず指定しなければならないものと、省略可能なものがあります。省略可能な引数を省略すると、引数は各メソッド固有の既定値を取ります。たとえば、OpenForm メソッドは 7 つの引数を使用しますが、必ず指定する必要があるのは最初の引数 formname だけです。次の使用例では、カレント データベースの [社員] フォームを開きます。大阪支社の社員だけがフォームに含まれます。
DoCmd.OpenForm "
社員", , ,"[
在籍支社] = '
大阪支社'"
DoCmd オブジェクトでは、次のアクションに対応するメソッドはサポートされていません。
DoCmd メソッドに対応する Access アクションについては、オンライン ヘルプの [キーワード] タブでアクション名を検索し、説明を参照してください。