Accessでお仕事 "DataType/データ型" プロパティ

"DataType/データ型" プロパティ

テーブルのフィールドに格納されるデータの型を示します。

設定値

"DataType/データ型" プロパティの設定値は次のとおりです。

設定値 データ型 サイズ
Text
テキスト型
テキスト、またはテキストと数字の組み合わせが格納されます。電話番号などのように計算を必要としない数字も格納されます。(既定値) 255 バイト、または "FieldSize/フィールドサイズ" プロパティで設定される長さの、いずれか小さい方のサイズ以内。テキスト フィールドの未使用部分の領域は確保されません。
Memo
メモ型
長いテキスト、またはテキストと数字の組み合わせが格納されます。 65,535 文字まで。メモ型フィールドが DAO を通じて操作され、テキストとバイナリ データでない数値のみが格納される場合、メモ型フィールドの最大のサイズは、データベースのサイズと同じです。
Number
数値型
数学的演算で使用する数値データが格納されます。特定の数値型の詳細については、「"FieldSize/フィールドサイズ" プロパティ」を参照してください。 1、2、4、または 8 バイト。"FieldSize/フィールドサイズ" プロパティにレプリケーション ID が設定されている場合は 16 バイト。
Date/Time
日付/時刻型
日付および時刻の値が格納されます。年数として指定できる値の範囲は 100 〜 9999 です。 8 バイト。
Currency
通貨型
小数点以下 1 桁から 4 桁までのデータを含む、数値計算で使用される通貨の値および数値データが格納されます。小数点以上が 15 桁、以下は 4 桁の精度です。 8 バイト。
AutoNumber
オートナンバー型
テーブルに新しくレコードが追加されるたびに割り当てられる固有のシーケンシャル (1 単位のインクリメント) 番号、または乱数が格納されます。オートナンバー型フィールドを更新することはできません。詳細については、「"NewValues/新規レコードの値" プロパティ」を参照してください。 4 バイト。"FieldSize/フィールドサイズ" プロパティにレプリケーション ID が設定されている場合は 16 バイト。
Yes/No
Yes/No型
Yes/No、True/False、または On/Off の、2 つの値のうちの 1 つが格納されます。 1 ビット。
OLE Object
OLE オブジェクト型
Access テーブルでリンクまたは埋め込み (挿入) されているオブジェクト (Excel ワークシート、Word 文書、グラフィックス、音声、その他のバイナリ データ) が格納されます。 1GB 以内 (利用できるディスク容量に依存します)。
Hyperlink
ハイパーリンク型
テキスト、またはテキストおよびテキストとして格納される数値の組み合わせで、ハイパーリンク アドレスとして使用されます。ハイパーリンク アドレスには、次の 4 つの部分があります。

"表示テキスト" - フィールドまたはコントロールに表示されるテキスト。

"アドレス" - ファイル (UNC (汎用名前付け規則)) またはページ (URL (Uniform Resource Locator)) へのパス。

"サブアドレス" - ファイルまたはページ内の位置。

"ポップヒント" - ツールヒントとして表示されるテキスト。

フィールドまたはコントロールに簡単にハイパーリンク アドレスを挿入するには、[挿入] メニューで [ハイパーリンク] をクリックします。

詳細については、「ハイパーリンク アドレスについて」を参照してください。

ハイパーリンク型 (Hyperlink) の 4 つの部分には、それぞれ 2048 文字まで指定できます。
Lookup Wizard
ルックアップ ウィザード
リスト ボックスまたはコンボ ボックスを使って、ほかのテーブルから、または値の一覧から値を選択できるようにするフィールドを作成します。このオプションをクリックすると、ルックアップ フィールドを作成するルックアップ ウィザードが起動します。ウィザードを終了すると、ウィザード内で選択された値に基づいて、データ型が設定されます。 ルックアップを実行するために使われる主キーフィールドと同じサイズで、通常は 4 バイト。

このプロパティは、テーブルのデザイン ビューの上部でのみ設定が可能です。

Visual Basic の中で、ADO の Type プロパティを使って、フィールドを Fields コレクションに追加する前に、データ型を設定できます。

解説

メモ型、ハイパーリンク型、および OLE オブジェクト型のフィールドには、インデックスを設定できません。

ヒント   小数点以下 1 〜 4 桁のデータを何度も計算するようなフィールドは、通貨型を使用してください。単精度浮動小数点型および倍精度浮動小数点型のフィールドに対しては、浮動小数点演算が行われます。通貨型フィールドの場合は、固定小数点演算が行われ処理速度が向上します。

注意   テーブルにデータを入力した後にフィールドのデータ型を変更すると、テーブルを保存するときのデータ変換に時間がかかることがあります。また、フィールドのデータ型が、変更された "DataType/データ型" プロパティの設定値に対応しない場合、データが失われることがあります。

"Format/書式" プロパティを設定して、数値型、日付/時刻型、通貨型、および Yes/No 型に対して、定義済みの書式を指定します。

フィールドのデータ型の選択の詳細については、『Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド』の、「第 3 章 安定したコードを記述する」を参照してください。この本の入手については をクリックしてください。