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FreeBASIC CompilerQB

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後継者 FreeBASIC
FreeBASIC は、ハイレベルなコンパイラで、BASIC コードでコンパイルされた、MS-DOS "QuickBASIC" に対する公式の後継者として設計されています。
BASIC は、1964年にジョン・ケメーニュ(John Kemeny)とトーマス・カーツ(Thomas Kurtz)によって作成された、読みやすいプログラミング言語です。
"QB" は、ユーザ・フレンドリーな IDE と、非常に簡単にカスタム・アプリケーションを書くことができるインタプリタを、共にパッケージしていました。
この製品ラインは、今日、「Visual Basic」(マイクロソフトの Visual Studio .NET プログラミング・スイートの一部)の形で、公式に続けられています。


マイクロソフト と BASIC 製品
マイクロソフトと BASIC は、QuickBASIC の前に、長い歴史が有ります。
実際、マイクロソフトの最初の製品は、1975年にリリースされた、Altair コンピュータのための、小さい BASIC インタプリタでした。そして、1980年代前半まで、マイクロソフトは、ただ、言語ベンダーとしてだけ、知られていました。
マイクロソフトは、当時、いくつかの異なったパーソナル・コンピュータに、この BASIC ソフトウェアを移植して、これを販売するビジネスを確立しました。

1981年8月に、マイクロソフトは、IBM の PC-DOS のための委託業務の一部として、BASIC系列における次の主要なステップ "Advanced BASIC" をリリースしました。"Advanced BASIC" は、BASICA.EXE という実行ファイル名によって、より知られています。
マイクロソフトの新しい MS-DOS のために、マイクロソフトは GW-BASIC をリリースしました。GW-BASIC は、多くの部分で、BASICA の受け皿で、システムに、IBM の Basic ROM を含まなくても動くものでした。

BASICA と GW-BASIC はインタプリタです。
インタプリタは、ソース・コードを読み込んで、読んだ時に、ソース・コードを、コンピュータ・コードに「解釈します」。
これは、有用ですが、遅いです。
マイクロソフトは、1983年に、MS-DOS のために BASCOM をリリースしました。
BASCOM は、BASIC コードを、固有の機械コードにコンパイルします。固有の機械コードは、ソース・コードを解釈しながら実行するより、より速く実行できます。
これは、IDE と共にパッケージし直されて、QuickBASIC として1985年にリリースされました。


QuickBASIC
1985年から1992年まで、QuickBASIC はマイクロソフトによって発表された、主要な BASIC 製品であり、 BASCOM を使っていて、最後のマイクロソフト BASIC コンパイラでした。
1991年に、規模を小さくしたインタプリタが、MS-DOS 5.0 とともにパッケージされて、"QBasic 1.1" としてリリースされました。これは、「無くなった "QuickBASIC 5.0"」と考えられています。

BASIC 言語の一つとしての QuickBASIC は、現代の BASIC コンパイラの寛容な標準を提供しました。
QuickBASIC は、以前の BASIC インタプリタが使っていた、行番号の必要性を廃止しました。QuickBASIC は、大文字と小文字を区別しています。そして、わかりやすい英語のキーワードを使います。
QuickBASIC は、また、ランタイム・ライブラリを利用できます。ライブラリは、デフォルトでコンパイルされ、ソース・コードで使うことができます。多くの役に立つコマンドを持っています。

1991年に、マイクロソフトは、1988年に 'Ruby' と呼ばれたドラッグ・アンド・ドロップ GUI デザイナーを、QuickBASIC と結合しました。
この製品は、「Visual Basic」と呼ばれて、QuickBASIC の最後を告げる最初のきざしとなりました。
マイクロソフトは、1992年に "Visual Basic for DOS" と呼ばれる QuickBASIC の最後のバージョンをリリースして、以降、製品を製造中止しました。


インターネットと QBasic
"QBasic 1.1" インタプリタは、MS-DOS に同梱されたので、"QBasic 1.1" は、DOS のコピーとともに、Windows 3.1、Windows95、98、ME まで、リリースされました。その後、DOS は無くなりました。
Windows の めざましい成功で、QBasic は、マイクロソフト・オペレーティング・システムで利用できる、最も広く使えるプログラミング・ツールになりました。

90年代の半ばに、World Wide Web が、一般的になったとき、多くの趣味人のプログラマが、アプリケーション・ツールとしてではなく、彼らのデモとゲームのためのプラットホームとして、QuickBASIC 専用のウェブサイトを作りました。
マイクロソフトがサポートを止めた後、多くのアセンブリ・ライブラリが QuickBASIC のために作成されました。 これらのデモとゲームは、より入念になり、「QB共同体」を形成しました。
90年代の半ばから、新世紀の今日まで、QuickBASIC は、少ないけれども現在も、カルト信者を楽しませています。

FreeBASIC の創設者である Andre Victor は、最初、ライブラリの形で、QuickBASIC にいくつかの拡張を加えた作者として、インターネットで知られていました。
Andre Victor は、浮動小数点操作の速度を改良し、インターネットにアクセスし、SVGAグラフィックスを使用し、強力な QBasic 言語プログラミング機能を提供するためのルーチンを、作成しました。
2004年の晩夏に、彼は、"Visual Basic for DOS" を使って、32ビット・コンパイラ を作る仕事を始めました。


FreeBASIC が生まれる
FreeBASIC は最初、VB-DOS でプログラムされました。目標は、FreeBASIC 自身をコンパイルすることでした。
このため、FreeBASIC の構文とランタイム・ライブラリは、QB が 32ビットのウィンドウズ環境で実用的であったため、QB の構文とランタイムを見習うように設計されました。
多くの部分で、2つの言語は、極めて類似しています。そして、ほとんどのコードは、わずかの変更で、あるいは変更を加えずに移植できます。ただし、16ビットの DOS に依存しているルーチンは、書き直さなければならない場合があります。
結果として、FreeBASIC コンパイラは、Visual Basic を含む、市販のどのコンパイラよりも、優れた QB との類似性を持っています。

FreeBASIC は、オープンソースで、コードはうまく書かれていて、QB と優れた類似性を持っています。
このため、FreeBASIC は「QB共同体」の中で評判になりました。FreeBASIC は、より多くの注目を受けて、未来までBASICを動かすことを約束する多くの機能を集めて、FreeBASIC の境界は、成長し続けています。

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ページ歴史:2016-03-12 11:36:16
日本語翻訳:WATANABE Makoto、原文著作者:JofersToonski

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