Constructor

Type や Class に対して複数の構築子が存在する場合がありますが、ユーザー定義の Type や Class 変数が作成されたときに呼び出されるのは 1 つだけであり、呼び出される正確な構築子メソッドは、変数が初期化されたときに一致した parameter 署名によって異なります。
構築子メソッドの宣言には、複数の parameter が存在する場合があります。

構築子メソッドは、typename と同じ型を持った、隠された this パラメタを渡されます。
this は、Constructor メソッドで初期化される Type か Class の項目にアクセスするために、任意で、使われます。

構築子は、typename のグローバルあるいはローカルの静的なインスタンスを宣言する場合、および、New Expression オペレーターを使って、動的に typename を割り付ける場合に、呼ばれます。
異なる構築子の構文については、下記の例を参照してください。

コピー Constructor は、既存のオブジェクトから新しいオブジェクトを初期化する、特別の構築子です。
コピー Constructor が呼ばれる一般的なケースは、以下の3つです:
　1つのオブジェクトのインスタンスを作成し、別のオブジェクトでこれを初期化する場合(1つの指示中で)。
　値によってオブジェクトを渡す場合。
　オブジェクトが、値によって関数から返される場合(Return x 命令文を使って)。

注意:
オブジェクトが、値によって、しかし、Function = x (または function_identifier = x) 代入を使って、関数から返されるとき、Constructor は、最初に一度呼ばれ、各割り当てで Let (Assign) です。

コピー Constructor は、浅い暗黙のコピー Constructor が十分でない場合、定義されなければなりません。
これは、オブジェクトが、特別に構築されるかコピーされる必要がある、動的に割り当てられたメモリか、他の資源を管理する場合に、起こります。
(例えば、メンバー・ポインターが、動的に割り当てられた記憶を示しているならば、潜在的なコピー構築子は、単に潜在的なポインターを構築して、記憶を割り当てる代わりに、値をコピーして、そして、データのコピーを行います。)

注意:
たとえ、明示的なデフォルト Constructor が定義されても、それは暗黙のコピー構築子によって呼ばれません。

コピー Constructor は、そのパラメーター (複製するオブジェクト) を値で宣言することはできません。

入れ子にされた形式の構築子の連鎖は、サポートされています。
自身のデフォルト構築子を持つ全ての項目は、最初に呼ばれます。
コンストラクタの上部にキーワード Constructor(parameters) を使うと、同じ型のコンストラクタを連結することができます。
これは、コンパイラが、項目初期化コードを出力するのを防ぎます（代わりに、チェーン化された構築子を使ってすべてを初期化します）。

Constructor も、他のメンバー・メソッド (Sub) のように、そして同じ構文で(つまり、メンバー・アクセス演算子(例えば obj.Constructor(parameters))を使って)、typename インスタンスから直接呼ばれることができます。
特に、this.Constructor(parameters) の実行は、同じ型の構築子を連鎖させることとして扱われません。また、それは、どんな場所でも(構築子の一番上だけでなく)許可されます。
一般に、手動でオブジェクト上の構築子を呼ぶことは安全ではありません。なぜなら、destructor が呼ばれないからです。そして、古いオブジェクト状態(もしあれば)は、その古いメンバーを破壊することなく、誰なしで上書きされます。それはメモリ/リソース・リークを引き起こすかもしれません。

Type MyObj
Foo As Integer Ptr

'' 整数を生成して、値を設定する Constructor
Declare Constructor( ByVal DefVal As Integer = 0 )
'' オブジェクトを削除して、整数を破壊します
Declare Destructor()
End Type

Constructor MyObj( ByVal DefVal As Integer = 0 )
Print "MyObj で、新しい整数を作成します！"
Print "Integer の値は: & DefVal
Print ""

'' ポインタを生成します。そして
'' Constructor に渡されたポインタに、その値を設定します。
This.Foo = New Integer
*This.Foo = DefVal
End Constructor

Destructor MyObj()
Print "MyObj で、Integerを削除します！"
Print ""

'' MyObj に作成したポインタを削除します
Delete This.Foo
This.Foo = 0
End Destructor

Scope
'' MyObj 型オブジェクトを作成します
'' constructor に、値 10 を送ります
Dim As MyObj Bar = 10

'' 整数が作成されたかどうかを確認するために、その値を表示します。
Print "整数の Value は: & *Bar.Foo
Print ""

Sleep
End Scope
'' 範囲から、ここで出ます。 Destructor は、今このときに、呼ばれます
'' オブジェクトを削除しようとしているからです
Sleep

Type sample

_text As String

Declare Constructor ()
Declare Constructor ( a As Integer )
Declare Constructor ( a As Single )
Declare Constructor ( a As String, b As Byte )

Declare Operator Cast () As String

End Type

Constructor sample ()
Print "constructor sample ()"
Print
This._text = "Empty"
End Constructor

Constructor sample ( a As Integer )
Print "constructor sample ( a as integer )"
Print " a = "; a
Print
This._text = Str(a)
End Constructor

Constructor sample ( a As Single )
Print "constructor sample ( a as single )"
Print " a = "; a
Print
This._text = Str(a)
End Constructor

Constructor sample ( a As String, b As Byte )
Print "constructor sample ( a as string, b as byte )"
Print " a = "; a
Print " b = "; b
Print
This._text = Str(a) + "," + Str(b)
End Constructor

Operator sample.cast () As String
Return This._text
End Operator

Print "Creating x1"
Dim x1 As sample

Print "Creating x2"
Dim x2 As sample = 1

Print "Creating x3"
Dim x3 As sample = 99.9

Print "Creating x4"
Dim x4 As sample = sample( "aaa", 1 )

Print "Values:"
Print " x1 = "; x1
Print " x2 = "; x2
Print " x3 = "; x3
Print " x4 = "; x4

Type UDT
Dim As String Ptr p ''pointer to string
Declare Constructor () ''default constructor
Declare Constructor (ByRef rhs As UDT) ''copy constructor
Declare Destructor () ''destructor
End Type

Constructor UDT ()
This.p = CAllocate(1, SizeOf(String))
End Constructor

Constructor UDT (ByRef rhs As UDT)
This.p = CAllocate(1, SizeOf(String))
*This.p = *rhs.p
End Constructor

Destructor UDT ()
*This.p = ""
Deallocate This.p
End Destructor

Dim As UDT u0
*u0.p = "copy constructor exists"
Dim As UDT u = u0
*u0.p = "" ''コピーされたオブジェクトで、結果コピーの非依存性をチェックします
Print *u.p
Sleep

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