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WindowsXPおよびIME2002以降をインストールした旧Windowsでの注意事項(テキストサービスへの対処)
- Microsoft社は、WindowsXPのリリースにあわせて、"テキストサービスフレームワーク"という新しい概念を導入しました。これは、キーボード入力だけでなく、手書き入力や音声入力などを、アプリケーションプログラムから見て等価的に扱うための、新しい仕組みです。
- WindowsXPのコントロールパネルには、「地域と言語のオプション」というアプレットがあり、この中に「言語」タブが用意されています。このタブ内の「詳細」ボタンをクリックすると、「テキストサービスと入力言語」ダイアログが開きます。このダイアログ内に表示されている「インストールされているサービス」一覧の内容は、「テキストサービスフ
レームワーク」に組み込まれている、「テキストサービス」(キーボードレイアウトや入力メソッドを提供するプログラム)の一覧を表しています。
- 実際のところ、このバージョンの親指ひゅんQは、テキストサービスフレームワークに対応できていません。テキストサービスフレームワークに対応した、OfficeXPやOutlook Expressといったアプリケーションを実行した場合、親指ひゅんQは機能しません。
- このバージョンの親指ひゅんQを使って、Windows XP上のさまざまなアプリケーションでの親指入力を行うためには、以下のように操作しWindowsXPに対してTSFの無効化を設定する必要があります。
- Windows XP SP1以前の場合
- コントロールパネル/地域と言語のオプション/言語タブを開く。
- このタブ内の詳細ボタンをクリックしテキストサービスと入力言語ウィンドウが開く。
- このウィンドウ内にある言語バーボタンをクリックし言語バーの設定ウィンドウを開く。
- 詳細なテキストサービスを無効にするをチェック。
- これまで開いたウィンドウを、すべて"OK"ボタンをクリックして閉じる。
- 念のため、Windowsを再起動する。
- ※XP SP1以前の場合、上記操作によって詳細なテキストサービスを無効化したことの副作用として、IMEバーが表示されなくなり、現在の入力モードが見えなくなります。
- Windows XP SP2の場合
- コントロールパネル/地域と言語のオプション/言語タブを開く。
- このタブ内の詳細ボタンをクリックしテキストサービスと入力言語ウィンドウを開く。
- このウィンドウ内にある詳細設定タブを選択する。
- システムの構成/詳細なテキストサービスをオフにするをチェック。
- これまで開いたウィンドウを、すべて"OK"ボタンをクリックして閉じる。
- 念のため、Windowsを再起動する。
- MS-IME2003/Office IME2007の場合
- コントロールパネル/地域と言語のオプション/言語タブで
詳細を選択して開くテキストサービスと入力言語/詳細設定内のシステムの構成/詳細なテキストサービスをオフにするをチェックします。
- 以前は、IME側のみをオフにするのでも構わないと思っていましたが、ctfmon.exeが動作しているとうまくいかないことがありました(複数のIMEを切り替えて使うような場合)ので、言語タブ側でテキストサービスを禁止して使った方がよいようです。
このプログラムは、Windowsのシステムモジュールから入力メソッドマネージャ(IMM)に渡されるキー入力を先取りし、そのときのアプリケーションが以下の条件を満たす場合に限ってキー入力を同時打鍵処理し、NICOLA配列を実現します。
- 日本語キーボードの場合
- プログラムが「NICOLA配列モード」であること。
- 日本語キーボードモードであること。
- IMEの変換ウィンドウが開いていること。
- ALTキーが押下された状態ではないこと。
- CTRLキーが押されていないこと。
- IMEの変換文字種が「ひらがな」または「カタカナ」であり、ローマ字変換ではないこと。
- 101型キーボードの場合
- プログラムが「NICOLA配列モード」であること。
- 101キーボード対応モードであること。
- IMEの変換ウィンドウが開いていること。
- ALTキーが押下された状態ではないこと。
- CTRLキーが押されていないこと。
- 適切な左親指キーの設定がなされていること(右親指キーはデフォルトで「空白」キーである)。
NICOLA配列モードとは、基本的な動作に示す条件を満たす際に、同時打鍵処理を行い、NICOLA配列に変換する動作モードのことです。
これに対して「非NICOLA配列モード」では一切の同時打鍵処理や配列変換動作を行わないません。
現在のモードは、タスクバー内のQインジケータを右クリックしたときに表示されるポップアップメニュー内にある「NICOLA配列」項目にチェックマークがついているかどうか、または、プロパティシート内の「NICOLA配列にする」項目のチェックマークで判断します。
101キーボード対応モードとは、対象とするキーボードをUS101型またはUS104キーボードと同様の配列を持つと見なす動作モードです。
この動作モードは、現在接続されているキーボードに応じて自動的に変更されるわけではありません。101型キーボード対応モードかどうかは、プロパティ/キーボード内の「キーボード種別ラジオボタン」で判断します。
インストール
- アーカイブファイルを適当なフォルダ(例えば、C:\oyaq)内に解凍します。OYAOYAQ.EXE、OYALIBQ.DLL、OYAQ.HLP、OYAQL.EXE、oyaq.htmlの各ファイルがそのフォルダ内に作成され、HTML用の各種イメージを格納した images フォルダも同時に作成されます。
- OYAOYAQ.EXEへのショートカットを作成します。
- このショートカットを、スタートアップフォルダ内などに入れておくと、システム起動と同時に親指ひゅんをアクティブにすることができます。
- つまり、特別なインストーラーとかインストール処理はありません。
- oyaoyaQ.exeを起動し設定を行うと、プログラムが起動したディレクトリ内に設定情報を記憶するためのoyaoyaQ.iniというファイルを作成します。
- アンインストール時には、ファイルそのものや、スタートアップフォルダ内のショートカットを削除してください。
一般
- このプログラム自体は、アプリケーションアイコンを表示しません。起動しているかどうかは、タスクバー右端(または下端)のインジケータ領域に
という小型のアイコン(Qインジケータ)が表示されているかどうかで判断します。
- NICOLA配列モードのオン/オフ、プロパティの変更、親指ひゅんの終了を行う場合は、このQインジケータを右ボタンでクリックしてポップアップメニューを開き、該当するメニュー項目をクリックします。
- 使い方(ヘルプファイル)を読むためには、
インジケータをマウスの左側(または主に使う側)のボタンでダブルクリックすることであらわれるバージョン情報ダイアログボックス内の「使い方」を選択します。 ただし、ヘルプファイルの内容は更新されていません。
- 親指ひゅんの設定変更や、現在の設定の確認を行うためには、ポップアップメニュー内の「プロパティ」を選択し、「親指ひゅんQのプロパティ」ダイアログボックスを開いてください。
- NICOLA配列への変換や、同時打鍵動作を有効にするためには、ポップアップメニューまたはプロパティシートにおいてNICOLA配列モードを選択します(「NICOLA配列」または「NICOLA配列にする」をチェックする)。ポップアップメニュー内に「ν NICOLA配列」という項目があればそれはNICOLA配列モードで動作していることを示しています。
- これ以降は、再度「ν NICOLA配列」をクリックしてNICOLA配列モードを解除するまで、IMEの変換ウィンドウが開いており非ローマ字、非コード入力、非英数字入力動作状態のとき、キー配列(DOS/V日本語キーボード用)に示す配列のような入力が可能になります。
- 起動時からNICOLA配列にする場合には、プロパティシートにおいて「起動時からNICOLA」を選択し「OK」ボタンにより、設定内容を保存しておきます。
- 日本語キーボードだが2つの親指キーが設定できないようなキーボード(ダイナブックなど)を用いる場合の窮余の一策として、親指キーを1つだけ用いる配列を選択することができます。この配列を選択する際には、プロパティ/動作内の「濁点/半濁点は後から入力する」をチェックし、設定を保存します。
- この動作モードの場合、濁音や半濁音の入力は1打鍵ではできません。キー配列図(シングル親指キーモード)に示すように、濁音や半濁音の入力は親指キー同時打鍵ではできません。例えば「ば」を入力するときには、「は」を入力した後に「゛」を入力する必要があります。濁点/半濁点の位置について配列図を参照。
- 101型キーボードを用いる際には、プロパティキーボード内の「101キーボード」項目を選択する必要があり、更に親指キーとして用いるキーを設定する必要があります。起動時から101キーボードに設定する場合(このキーボードを接続していれば常にそうなのだが)、プロパティキーボードにおいて「101キーボード」を選択し、親指キーの設定を行った後、設定を保存します。この場合にはキー配列(101型キーボード用)に示す配列となります。
キーボードロック機能
- 4.33版よりキーボードロック機能を復活しました。キーボードロック機能の動作中は一部の例外を除いてキーボードの操作がWindows自体や動作中のアプリケーションに伝わりません。メールを書きながら雑誌や資料を読むようなとき、キーボードの上にそれらを置いても大丈夫という仕組みです。
- キーボードロック中であっても、Windowsキー、コンテキストメニューキー、Ctrl + Alt + Delete操作は機能します。Windowsキーと文字キーのコンビネーション操作(Windows + Eでエクスプローラを開くとか、Windows + LでPCをロックするとか)も有効です。その他のキー入力はおおむね遮断されます(すべてを確認したわけではない)。
- キーボードロック操作は、基本的にはポップアップメニュー内の「キーボードロック」をクリックします。ロック中はこのメニュー項目にチェックマークが付きます。そして、タスクトレイ内のインジケータが、
のように変化します。
- プロパティシート内での設定により、Pauseキーによるキーボードロックの開始/解除や、キーボードロック中のScroll Lock LEDの点滅許可などが行えます。
- なお、親指ひゅんによるキーボードロックが有効なのは、NICOLA配列モードのときだけです。
Qインジケータを右ボタンでクリックしてポップアップメニューを開き、「プロパティ」を選択すると、親指ひゅんの動作を設定するための、プロパティシートが開きます。
ここでは、このプロパティシートの各タブ内の項目の役割りや使い方を説明します。
プロパティシートで設定内容は、OKボタンの選択によって、動作中に親指ひゅんに反映されるとともに、起動中のoyaoyaQ.exeと同じディレクトリ内に作成されるOYAOYAQ.INIファイル内に書き込まれます。

動作タブ
- NICOLA配列にする
- 現在の動作モードがNICOLA配列モードかどうかを示します。
- この項目がチェックされている場合にはNICOLA配列モードです。
- ポップアップメニュー内の「NICOLA配列」と対応しています。
- 起動時にNICOLA
- プログラムの起動時に自動的にNICOLA配列とするかどうかを示します。
- この項目をチェックし「OK」ボタンを押した場合、次回の起動時から自動的にNICOLA配列へのNICOLA配列モードとなります。
- 起動時に設定を読み込む
- プログラムの起動時に設定情報を読むかどうかを示します。
- この項目をチェックし「OK」ボタンを押した場合、次回の起動時には保存した設定内容が読み込まれます。
- 濁点/半濁点は後から入力する
- シングル親指キーモードにします。
- 空白キーが大きくて親指キーを1つしか設定できないキーボードのための設定です。
- これをチェックした場合には、1親指キー配列に示すように、親指キーを1つだけ用いる配列となり、濁音/半濁音の1打鍵での入力はできなくなります。
- アイコンを表示しない
- タスクバーのインジケータ領域に、親指ひゅんQのアイコンを表示しないようにします。
- アイコンが表示されていない状態で設定を変更する際には、親指ひゅんQをもう一度実行してください。
- 親指キーのリピート
- 親指キーのリピートを可能とします。
- 親指キーをリピートした場合、そのキーの本来の役割を果たすためのコード(たとえば、変換や無変換)が連続して出力され、結果としてリピート動作となります。
- Pauseキーでキーボードロック
- キーボード上のPauseキーを使って、キーボードロックの開始/解除を行えるようにします。
- この項目をチェックしている場合、Pauseキーはキーボードロック以外の機能はしなくなります。Pauseキーが重要な意味をもつアプリケーションでは使わない方がいいでしょう。
- キーボードロック時にLED点滅
- キーボードロックを開始したときに、キーボードのScroll Lock LEDを点滅させます。何の意味もありません。
- Scroll LockキーやScroll Lock LEDが重大な意味をもつアプリケーションでは使わない方がよいでしょう。
キーボードタブ
- 日本語キーボード/101キーボード
- 対象とするキーボードの基本的な配列を選択します。
- ラジオボタンのいずれかを選択します。
- 起動時に配列を読む
- 配列変更プログラムで作成した配列変更ファイルを、起動時に読み込むときにチェックします。
- この設定を有効にすると、ファイル名の入力が可能となります。
- 読み込みエラーを通知しない
- 「起動時に配列を読む」を指定しているときにのみ選択可能となります。
- この設定を有効にすると、起動時において配列ファイルの読み込みに失敗しても、
エラーメッセージを表示せず、何もなかったような顔をして先に進みます。
IMEタブ
- IMEオフ時の設定
- IMEがオフのときのときの、いくつかのキーの挙動を設定します。
- 変換キーや無変換キーを、空白キーとして動作させる、IMEをオンにするキーとして動作させる、のいずれかを設定できます。
- 何も設定しないときには、デフォルトを選択します。
- 右ALTキーをIMEキーにする
- 右側のALTキーを、IMEをオンオフするためのキーとして設定します。
- IME2007対応
- MS-IME2007を使う場合には、このチェックが必須です。それ以外のIMEではチェックしないでください。
親指キータブ
- 左親指
- 右親指
- 左右の親指キーとして設定するキーを選択します。
- いずれかのボタンをクリックすると、次のダイアログボックスが開きます。
- 以下の注意事項にしたがって、操作してください。
- このダイアログボックスが表示されている際には、別のウィンドウをアクティブにしてはいけません。
- その場合、アクティブなウィンドウに関わらず最初に触ったキーが親指キーとして設定されてしまいます。
- マウスの入力には影響を与えませんが注意してください。
- 濁点/半濁点は後から入力するをチェックしている場合、
親指キーは設定する必要がありません。その場合には、常に空白キーが親指キーとして動作します。
- 以下の各キーは選択できません。
- 右側のALTキーは選択できません
- CtrlおよびShiftキーは選択できません。
タイミングタブ
- 簡易ロジックを使う
- 同時打鍵に関わる以下の2つのタイミングを得るためのイベントタイマを使わない動作モードです。
- 2つのタイミングは、キーボードリピートが開始するまでの遅延時間(タイパマチックディレイ)によって決まります。
- 2000年以降の親指ひゅんQはデフォルトで簡易ロジックを使う設定となっていましたが、4.31版からタイミング調整が可能な古典的ロジックも選択可能としました。
- 文字->親指検出許容
- 文字キーを押下し、後追いで親指キーを押下するとき、何msec以内ならば同時打鍵とみなすかどうかを設定します。
- 文字キーを押下したままの場合、ここで設定した時間が経過するかキーボードリピートが開始した時点で文字が確定します。
- 文章はキーは続けて打って書くものだという当たり前のことが理解できない変な人が多いので誤解がないように書いておきますが、次のキーを押すかこのキーを離せばタイミングと無関係に文字は確定します。
- キーボードのタイパマチックディレイ時間より長い値を設定した場合、常にリピート開始によって文字が確定することに注意してください。
- 初期値は200(msec)です。
- 親指->文字検出許容
- 親指キーを押下し、後追いで文字キーを押下するとき、何msec以内ならば同時打鍵とみなすかどうかを設定します。
- 親指キーを押下したままの場合、ここで設定した時間が経過するかキーボードリピートが開始した時点で親指キーは単独確定します。
- やはりタイパマチックディレイ時間より長い値を設定しても無意味です。
- 初期値は200(msec)です。
- 文字->親指->文字オフ時みなし親指単独打鍵
- 変換や無変換操作のための親指キー打鍵が、最後の文字にくっつきやすいとき、この値を50〜100の範囲で調整するとよいようです。
- 具体的には同時打鍵ステートマシンの説明を読んでください。
- 初期値は50(msec)です。
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文字の配列(US 101/104キーボード) | 目次に戻る |









ちょっと古めのIMEに関する情報しかありませんが、参考にしてください。
- ATOK10/11
- 入力・変換1ページ
- 漢字入力モード:「カナ漢」
- 入力文字種:「あ」
- 句読点モード
- 句点 「。」、記号 「・」
- 読点 「、」、括弧: 「」
- 入力・変換2ページ
- キー・ローマ字・色
- スタイル 「ATOK10/11(↓次候補、←→文節移動)」を標準に考えています。
- (「ATOK10/11」を使うと、変換候補を矢印キーで選択できません。)
- 「OAK/Win(106キーボード)」も確認しました。英数キーが有効に使えるので結構よいです。
- キーカスタマイズ 親指ひゅんが積極的に利用しているカスタマイズ項目はありません。
問題がでない範囲で、いろいろと試してみてください。
- その他
- ATOK10/11のプロパティを変更する際には、以下の手順に従ってください。そうしないと、うまく変更されません。
- 「キーボードのプロパティ」において、「標準の言語」をATOK10/11以外に設定する。
- Windows95を再起動する。
- 再起動したら、「キーボードのプロパティ」からATOK10/11を選択して[プロパティ]ボタンをクリックし、上記のようにプロパティを設定する。
- 「標準の言語」として、ATOK10/11を選択する。
- MS-IME95
- テンプレート:MS-IME
- 初期入力方式:かな。
- 初期入力モード:全角ひらがな
- 句読点や記号などは変換しないように設定します。
- [カナキーの制御]をチェック。
- MS-IME97
- 入力方式 かな
- 初期入力モード 全角ひらがな
- 句読点 、。
- 記号 「」・
- カナキーの自動制御 (チェックする)
- IME98/2000を使うときの注意点
- Windowsを起動し,エディタなどを最初に開いたとき,正しく英数字やかな文字が入力されないことがあります。理由は分かりませんが一度IME98/2000のプロパティを開き,[OK]してやると,その後うまく動きます。
- IME98/2000のプロパティにある「Shiftキーで英数字にする」はオフのままで使ってください。
- IME98/2000をタスクバーに入れて使っている場合,英数キーやひらがなキーの操作を行っても,タスクバー内の文字種表示が正しく反映されないことがあります。
- IME2002
- 親指ひゅんのプロパティのIMEタブにある、IME2007対応 をチェックしてはいけません。
- IME2007に対応してみたところ、具合が悪くなったので、この設定オプションを追加した次第です。
- IME2003
- 親指ひゅんのプロパティのIMEタブにある、IME2007対応はチェックしてもしなくても同じように動くようです。
- 2002と2007と並べて使ってみると、2003が一番マシに思えます。
- Office IME2007
- 親指ひゅんのプロパティのIMEタブにある、IME2007対応 をチェックしなければいけません。
- OFFICE2007をインストールしたら勝手にIME2007になってしまい、親指ひゅん4.33版では使えなくなりました。
IME2003の動作と奇妙な相違があったので対応した次第ですが、もしかしたら、IME側が自動更新によって直ってしまう可能性もあります。
その場合、このチェックは外す必要が生じるかもしれません。
- IME2002以降のすべてに言えますが、IME自体のプロパティにはさまざまな入力支援機能(記号の補正、打ち間違えの訂正など)がありますが、極力オフにしておいた方がよさそうです。
- 特に英字の後の読点やカンマを補正する機能は、まるで親指ひゅんのバグのように見えるので禁止しておいてください。
- MS-IME動作のカスタマイズ
- この設定は個人的な好みによるものです。
- 当たり前の話になりますが、日本語を入力している場合には、数文字のひらがなを入力した後で漢字を入力したり句読点を打ったりします。漢字を入れたい場合にはひらがなで入力した文字列を変換するわけですが、ひらがなのまま確定させたい場合が多々あります。最近のIMEは、ひらがな確定動作を減らすために前後の文脈を読んで変換したりするわけですが、確定動作がしやすければ人間が判断した方が間違いがないように思います。
- それで、ひらがなを入力した後に「無変換」キーを押すことで、「ひらがな変換」を実施させ、次の文字を入力した時点でひらがな文字列が確定するような設定を好んで使っています。
- IME-IMEでは、次のようにしています。
- IMEのプロパティを開きます。
- 編集操作/キー設定/変更ボタンをクリックします。以下のようなキー設定の変更ウィンドウが開きます。
- 上図のキー設定はMicrosoft IMEの設定です。図内の赤丸の部分を以下のように変更します。
- 詳しい操作方法はIMEのヘルプを見てください。
- Microsoft IMEのキー程度を変更すると、「ユーザー定義」という名前のキー設定として記憶されます。
- この方法の欠点は、ひらがなからカタカナに変換するとき「無変換」キーを二度押す必要がある点です。まぁなんとなくオアシスっぽくなります。
- Version4.35a Feb. 10. 2009.
- ライセンス条項を追加。
- x64版をヒマを見ては開発中。x64版が安定したら、この4.xxシリーズは終了です。
- Version4.35 Jul. 25. 2007.
- Windows Vistaについては、親指ひゅん側で特別な対応はしていないのだが、評価用に買ったDELLの超安いデスクトップ用ノートPCで試してみたら動いた。32ビットのビジネス版でのみ確認。親指ひゅんに関してはインストール等についての問題は特にないようである。
- Office IME 2007は、かな漢字変換ができなくなったり、変換キーを押してもなかなか帰ってこなかったりと、ほとほと呆れたので、ATOK2007を買って使い始めた。「MS-IMEスタイル」というのを選択し、その他いろいろとプロパティをいじってるうちに、違和感を感じなくなった。変換動作自体はATOKの高性能が発揮され、さくさくと気持ちよくキーが打てる。問題に感じるのは、日頃利用している数台のPC用にいくつもライセンスを買う必要があることに尽きる。
- 4.35版における変更点としては、
- IME2007の「確定アンドゥ」動作(変換確定後の、CTRL+BSキー操作)に対応しました。同時打鍵中であろうとなかろうと、BSキーを押すとそれをそのまま出力するようにし、IMEによるBSキー押下シミュレーションを阻害しないようにしました。
- Windows Explorerが何かの都合で落ちて再開したとき、タスクトレイ内の親指ひゅんQインジケータが再表示されないのが前から気に入らなかったので、再表示されるように修正しました。
- このヘルプファイルに、IME2003やIME2007において個人的に好んでいる設定内容を追記しました。
- 親指ひゅんとは無関係ですが、centos5をサーバー用に試している過程で緩くもgnomeデスクトップも入れちゃいました。かな漢字変換用のSCIM-Anthyの入力方式として「親指シフト」が選択できたので数分間試してみましたが、とても気持ちよく入力できました。官公庁の方は、centos5+firefox+openofficeでオーケーなんじゃないでしょうか。タダですし。
- 前回の改版で追加した、IME2007対応オプションは、ATOK2007では選択しない方がよいようです。意図せずCAPS LOCKがかかります。現在使っているキーボードにLEDインジケータがないので、どのあたりで掛かっているのかまでは追っていないのですが。
- Version4.34 Apr. 17. 2007.
- Office2007が勝手にOffice IME 2007をインストールしてしまい、その途端に4.33版が使えなくなってしまった。具体的には、英字側記号や数字キーを打つと次の文字が生キーボードの刻印通りに漏れてきてしまう、という現象が起きていた。
- これは、Ctrl+Shift+カタカナキーによる「カナロック」操作に対するIMEの挙動の変化によるものであることが分かったので、カナロック操作によって英字側数字/記号を出力するのをやめた。
- IME2003では今回の対応でオーケーだったのだが、IME2002では英字側の数字/記号が半角になってしまうので、いたしかたなくIME2007対応という設定オプションをIMEタブ内に追加した。
- 果たしてATOKではどうなのか、お使いの方は試してみてください。
- Vistaについてはまだやっていません。この際だからVistaの64ビット版でなんとかしてみようと思っているところなのだけど、
DellのAMD64ベースの安いデスクトップとかでもVista ビジネスの64ビット版は動くのかしら。Visual Studio 2005も買わないとならないな。
- Version4.33 May. 27. 2005.
- アプリケーションでの利用中にIMEオン状態でプロパティを開きOKで閉じると、英数字側の文字(:とか1とか2とか)の入力時に、その文字のカナシフト側の文字がでてくる(:に対するケ:1に対するヌ)、という問題点の指摘を頂いたので修正させていただいた。これはプロパティシートのOK時にアプリケーションに取り付き直して入力コンテキストを参照する処理とかするのだけど長年にわたる単純ミスがあった。もう10年目のプログラムなんですが。
- 以前はVxDでやっていたキーボードロック機能を、親指ひゅんQ自体の中でやるようにしました。大した機能ではないものの、狭い机の前で雑誌読むようなときに、どうしても欲しくなるときがあって復活させた。
- Version4.32 May. 20. 2005.
- oyaoyaQ.iniをWindowsディレクトリに置くのはいかん、ということなので、起動したoyaoyaQ.exeと同じディレクトリ内に作成することにした。
従来のWindowsディレクトリ内のoyaoyaQ.iniは一切使わないようになりました。Windowsディレクトリ内には古いoyaoyaQ.iniが残っているはずなので、
気になる方は削除してください。
- 同時打鍵有効時の親指キーリピートプロパティが設定ファイルに保存されていない、という数年前からの指摘を修正した。
- 親指キーリピートとは、親指キー単独押下続行時、文字キー押下後親指キー押下続行時の親指キーに起因するリピートを許可/禁止するものです。
- Version4.31 Feb. 18. 2005.
- 同時打鍵ロジックとして、古典的ロジックも選択可能としました。
- 前版でタイミング調整を可能としたのに、どうもタイミングが変わらないなぁと思っていたら、
4.28版あたりからタイパマチックディレイのみを使って内部のイベントタイマを利用しない簡易ロジックを使うようにしていたことをすっかり忘れていた。
- この簡易ロジックは親指キュンの実装時に採用したものだが、実のところ古典的ロジックとの差異はほとんどなく、
また、タイマとか使わないので動作の安定性に大きく寄与していた。
- 古典的ロジックの方は、キーボードリピートを可能にしてあること以外、ほぼ1987年以来の由緒正しいものです。
- Version4.30 Feb. 16. 2005.
- ATOK2005に対応しました。
- バレンタインデーに「動きませーん」というメールを頂いたので、どうなっているのだろうとNICOLAのHPで調査を開始し、
思いあたる部分を直したら動いたらしい。
- 先日、ソニーのE氏から同時打鍵タイミングのチューニング方法を聞かれたのでソースを見直していたこともあり、
プロパティシートにタイミング設定を追加してみた。
- 最近、親指ひゅんの動きがまどろっこしいなぁと思っていたのは、昔々に妙なタイミングを設定していたためだったことと、
ちょっと高速なマシンに変えたこと、付属のキーボードが意外とタッチが深いことなどの相乗効果であったことによる、と判明。
タイミングを調整したら誤打鍵が減った。
- タイミングパラメータの説明のついでに、親指ひゅんの同時打鍵ステートマシンを公開することにする。
- 世の中の巨大掲示板によるとATOK+親指ひゅんは最強で、MS-IMEとの相性はイマイチということらしい。
しかしながら、作業環境ではOSまたはオフィス付属のMS-IMEしか使っていないんです。
作業する機械が何台もあると、いちいちソフト買ってインストールなんてしてられないため。
- Version4.29 Jan. 8. 2002.
- WindowsXPに対応しました。
- 以前のバージョンでは、WindowsXP付属のIME2002で正しくNICOLA配列での入力ができませんでした。
- このバージョンではIME2002でも、従来のような親指入力ができるようになっています。
- Version4.28 Feb. 2. 2000
- Windows2000に対応しました。以前のバージョンでは、以下の問題がありました。
- タスクバーに、親指ひゅんが残ってしまう。
- MS-IME2000にて、IMEをオンにしたままShiftを押し、矢印キーを操作したとき、一時的にShiftがオフになっていたため、範囲選択、変換候補のきりなおしなどの操作ができなかった。
- Version 4.27
- Version4.26 Aug. 6. 1999.
- MS−IME2000での動作を確認しました。以下、IME98を使うときの注意点です。
- Windowsを起動し、エディタなどを最初に開いたとき、正しく英数字やかな文字が入力されないことがあります。理由は分かりませんが一度IME98のプロパティを開き、[OK]してやると、その後うまく動きます。
- IME2000のプロパティにある「Shiftキーで英数字にする」はオフのままで使ってください。
- 親指ひゅんのプロパティにある「可能ならばWindows95のAPIを使う」はオフにして使ってください。
- IME2000をタスクバーに入れて使っている場合、英数キーやひらがなキーの操作を行っても、タスクバー内の文字種表示が正しく反映されないことがあります。
- Version4.25 Jul. 29. 1998.
- MS−IME98での動作を確認しました。以下、IME98を使うときの注意点です。
- Windowsを起動し、エディタなどを最初に開いたとき、正しく英数字やかな文字が入力されないことがあります。理由は分かりませんが一度IME98のプロパティを開き、[OK]してやると、その後うまく動きます。
- IME98のプロパティにある「Shiftキーで英数字にする」はオフのままで使ってください。
- 親指ひゅんのプロパティにある「可能ならばWindows95のAPIを使う」はオフにして使ってください。
- IME98をタスクバーに入れて使っている場合、英数キーやひらがなキーの操作を行っても、タスクバー内の文字種表示が正しく反映されないことがあります。
- ノウハウ的なことになりますが、無変換キーの割り当てを以下のようにして使っています。
何も文字が入力されていないとき:ひらがなキー
変換前文字入力状態:全確定
- Version 4.24a Nov. 19. 1997
- 同時打鍵の動作を変更しました。従来は、親指キーの同時打鍵が成功すると、その親指キーを離すまで、
以降の文字キー打鍵は同時打鍵と同様に見なしていましたが、マシンの高速化と共に高速入力が可能となってきたので、元祖オアシス
と同じように、親指キーが効果をもつのは最初に1回のみとしました。
- その他、同時打鍵関係の動作を少し見直しました。
- 右Altキーで、IMEをオン/オフするオプションを追加しました。Windows95
では、VQLIBなどとの併用によりIMEオン/オフキーを適当に動かすことができた
のですが、最近はずっとNTを使っていて、Alt+半角/全角操作がいやになったので
付けました。この機能はNTでしか試していません。
- 左Altキーを親指キーとした場合にも正しく動作するようにしました。
- AtoK11 rel.1.1での動作を確認しました(NTでのみ確認)。
- NT4.0でIME97を使う場合、プロパティ/IMEタブの「可能ならWindows95のAPIを使
う」をチェックしないと、正しく数字等が入力できないようです。
- マイクロソフト社のインテリマウスとの相性があるかもしれません。
- Version 4.23
- Version 4.22 Mar.4.1997
- ジャストシステム社のATOK11に対応した。実質的に、ATOK10 Ver1.0 Rel1と同じ処理を行っている。ただ、IMEに名前を問い合わせて識別を行っているので、わざわざ対応しなければならなかった。ATOK10とATOK11の共通部分("ATOK1")のみで識別を行うようにした。だから、ATOK11 Ver1.0 / Rel.2
とかATOK12とかがでても、今度はこういうことはしなくて済むだろう。動けばだけど。
- IMEが閉じているときの処理として、変換キーと無変換キーを一部カスタマイズ可能とした。具体的には、これらのキーに、空白キーとIMEオープンキーとしての役割を割り当てることを可能とした。だんだんVQLIBのもつ機能との衝突が心配されるようになるが、こちらはVxDではないので、常に負けます。そのかわり、NT4.0でも使えるわけである。
- 今までは、NICOLA動作時に親指キーのリピートを許していなかったのだが、この版からリピートするように設定可能とした。
- Version 4.21 Jan.15.1997
- 親指ひゅんQを最初に作ってから早くも1年経過した。こちらがほとんど何もしなくても、WindowsNT 4.0でちゃんと動いてくれるようになった。また、NT3.51
ではだめだった16ビットアプリケーションも、4.0では動作するようである。その他いろいろとこの1年の変化は激しかった。
- 一太郎七のリビジョンアップに伴って、4.20版のATOK10対応部分が無効になってしまった。この版では、リビジョン番号を見ないようにし、リリース2でも使えるようにした。
- WindowsNT4.0は、Windows95と同様のユーザーインタフェースをもつわけだが、今までの親指ひゅんQは、NTであることを検出すると古いユーザーインターフェースを使っていたので、Windows95と同様にした。
- WindowsNT4.0に付属のMS-IME97で一応使えるようにした。NT3.51のときに比べると、ほぼ問題なく使えるようになった。
まだ、Windows95下でのMS-IME97についてはチェックしていない。そろそろ買ってきてもいいかな。でもATOK10で困らないし。
- Version 4.20 Oct.18.1996
- ずいぶんと更新していなかったような気がするし、バージョン番号も大きく変化したのだが、まだ最終更新から3ヶ月しかたっていないのだったか。
- VxDとの連携機能を一切取り除いた。これはそろそろNTのことが気になっているからである。VxDが提供していた種々の機能については、VQLIBという独立したアプリケーションで提供することとした。
- 一太郎七に付属していた、ATOK10というIMEを使うと、今までの親指ひゅんQではうまく動作しなかったので、動作するように修正した。ATOK10+Word7
の組み合わせでこのヘルプを記述しているところ。
- IMEを選択したりする機能をプロパティシートから取り除いた。特別な処理が必要なIMEについては、親指ひゅんQの内部で自動判別するようにした。
- Version 4.10 Jul.15.1996
- VxDをロードした状態で、IMEホットキーの制御を行わない場合、常にShiftを押しながらの範囲指定ができなくなっていたので修正した。
- アンダースコアをShiftキー無しで入力する、Pauseキーでキーボードをロックする、Scroll LockキーをApplicationキーにするなどの機能をVxDに追加し、プロパティシートから操作できるようにした。
- VxDから親指ひゅんQに対して状態が変更された旨の通知をあげるようにした。つまり、VxDとアプリケーション間の双方向の通信ということである。この機能は、VQTESTとの共存のためであるが、どちらかというと技術的に興味があったから、というところ。そろそろ、「その他」ページの内容は、別アプリケーションとして親指ひゅんQとは切り離した方がいい時期かもしれない。
- 16ビットの親指ひゅん以来、空白キーは右親指キーとしてしか使えなくしていたが、最近、空白キーの右側にキーが多いキーボードが増えてきており、そのために無変換キーや空白キーが以前より左に寄っているキーボードをみかけるようになってきたため、空白キーを左親指キーとしても指定できるようにした。
- Version 4.09 Jul.5.1996
- VxDを単独で使うためのプログラム(VQTEST.EXE)をリリースすることにしたので、VxDの機能を更に追加した。追加した機能は、EscキーをWindowsキーにするというのと、右CtrlキーをAppキーにする、というものである。いずれのキーも、PC95という仕様から規定されているもので、Windows95ではそれなりに利用価値があるかもしれない。
- 上記の追加を行った際に、Escと半角/全角を入れ替える、という機能がどうも邪魔くさくなったので、「全角/半角キーをEscにする」という機能に変更した。
- IMEのオン/オフを右Ctrlキーに割り付ける設定と、右CtrlキーをAppキーにする設定が重なった場合、IMEホットキー側が優先する。
- IMEをオン/オフするキーとして、Windowsキーを追加した。
- Version 4.08 Jul.1.1996
- 4.07版から採用したVKOQD.VXDに大きな問題があったので修正した。どのような問題かというと、IMEのオン/オフ用に割り付けたキーを使おうとすると、GDI.EXEなどのカーネルモジュールの内部で例外0Eを起こすというものである。これを修正すると共に、ロジックを見直して信頼性を高めた。
- 101キーボードなど、「無変換」キーのないキーボードでは、左親指キーの設定ができなかった。Altキーでの操作がどうもうまくいかなかったのが問題なのだが。それで、左側のAltキーを常に無変換キーにしてしまう、という機能を追加した。キーボードドライバは無変換キーのことを知らないかもしれないが、IMEは知っているのできっと大丈夫なんだろう。
- そういえば、VxDに依存する機能は、すべてWindows NTでは使えません。
- Version 4.07 Jun.25.1996
- Ctrlキーと英数キーを入れ替えたい、という要望が多かったので、VKOQD.VXDという仮想デバイスドライバを作成することで対応した。ついでに、半角/全角キーとEscキーの入れ替え、キーボードロック、IMEをオン/オフするキーの定義などをVxD内に実装した。これらの機能は、NTでは使えません。
- IMEがローマ字かな状態になったとき、親指ひゅんQは何も手を出さないようにした。これは、例えばローマ字かな入力しかできない人と、同じ機械を共有するような際に、IMEの操作によってローマ字に直せば、すぐにローマ字入力できるように、という配慮である。
- IME制御機能を、VxDに追い出したため、いろいろとできるようになったような。とは言っても「ひらがな」キーでIMEをトグルする機能のみを追加してみた。結構いいんじゃないの、とか言ってみたりして。デバッガを使わなかったので、つまらないことに時間がかかってしまった。なお、IMEをオン/オフするキーを設定した場合も、「漢字」キー(Alt+半角/全角)は有効です。
- かねてから気になっていた、親指→文字時のリピートの問題を解決した。解決した、というか同時打鍵制御ロジックを変更して対処した。今回から、親指キーを押したままの状態で文字キーを押すと、同時打鍵したのと同様の文字キーを出力するように修正した。普通のShiftキー的な動作も許すようにしたわけ。このため、日本語入力状態では、「空白」キーはリピートしない。このあたりの変更については、使われた方の意見や感想をお待ちしています。
- Vxd内に、どんな場合でも変換や無変換キーを空白キーにマップしてしまう、という機能も付けたので親指ひゅんQからも利用できるようにした。これは、VxD
を使うことによってWindows95上のすべてのVMのキーを変更できるようになったから、例えばDOOMのようなVGAベースのゲームでも平気なのかな、と思ってやったら平気だったので実装した。空白キーで弾も撃ったり、ドアを叩いたりするゲームでは、無変換、変換キーを利用できます。かな漢字変換をおもに使うようなときには、この機能は使わない方が当然よいでしょう。
- Version 4.06 Mar.15.1996
- WindowsNT・.51の日本語版上で動作することを確認した。ExplorerをもたないNTでも使えるように、プログラムアイコンを表示する動作モードを追加した。現在のところ、NT3.51に付属しているMS-IME95以外での動作は確認していない。NT4.0の日本語版がでてもこのまま動いて欲しいものである。
- WIN32の新しいIMM関数を使って文字の出力を行うことができるようにした。この機能を使うためには、プロパティシートのIMEページにある、「可能なら
Windows95のAPIを使う」をチェックすること。この機能により、MS-IME95とWX3 for Windows95では動作がかなり軽くなる。VJE-Delta for 95では、この機能を使うとまともに動作しません。
- キーボードレイアウト定義ツールをいろいろと手直しした。既に何やったんだか覚えてない。
- ATOK9+一太郎6.3という組み合わせを使ってみたが、うまく動いてるように思える。
- Version 4.05 Feb.13.1996
- VJE-Delta Version2.0(1996/1/24パッチ)で、上段英数字が入力できるようにした。このIMEが動作しているかどうか、について親指ひゅんQ内部で自動的に検出するが、今回行った改造は、あまり得心のいくものではないためプロパティ内に、改造後のコードを実行するかどうかを設定するオプションを用意した。VJE-Deltaを使う人は、プロパティシート内の該当する設定項目をチェックしておく必要がある。
- 親指ひゅんQが用いる配列テーブルを外部から変更するツール(OYAQL.EXE
)を添付した。このプログラムにより、実行中の親指ひゅんQの配列の変更や、親指ひゅんQが起動時に読み込む(オプション)配列データファイルを作成することができる。
- 配列変更ツールは、もともとWindows3.1用に作ったものだったので、
Windows95らしく3D風の見栄えにした。
- 配列変更ツールが完成したことで、親指ひゅんQのプロパティ/キーボードにある、「起動時に配列を読み込む」というオプションを選択可能とした。
- Version 4.04 Feb. 3. 1996
- MS-IME95などを使っているとき、IMEをオフにした時点でJISかな文字が入力されてしまうことがあった。IMEをオフにした時点で、英数字に戻るようにした。
- Word7.0やExcelでのシフトキーの問題(1文字遅れてシフトが効く)を改善した。シフトキーの取り扱い方法を大きく変更したので、どこかで問題が出てくるかもしれない。
- 同一スレッド内で言語やキーボードレイアウト(IMEも含む)を切り替えたとき、親指ひゅんQがそのことを認識しなかった問題を改善した。たとえば、Wordで、ドイツ語(標準)レイアウトを選択すれば、その時点からドイツ語(標準)レイアウトとなる。
- レイアウトの認識の伴って、16ビット版のATOK9が使われているかどうかを自動的に検出し、プログラム内部でその状態を記憶する。これは、異なる言語レイアウトを割り当てているアプリケーション間でフォーカスを移動した場合、従来のプロパティによるATOK9設定をいちいち行っていたのでは面倒でかなわないからである。
- 上の項目に伴い、プロパティ内のATOK9に関する設定は意味が変化した。この設定をチェックしている場合、親指ひゅんQが検出した言語レイアウトが日本語である限り、ATOK9設定のまま動作する。たとえば、ATOK8で試してみたい、といった場合、このチェックボックスをチェックする。通常の場合、チェックしないほうがよい。
- IMEをオン/オフするキーを親指ひゅQ内に定義できるようにした。現在のところ右Ctrlキーと右Altキーを設定することができる。この機能もまだあてにならないかもしれない。
- 設定ダイアログをプロパティシート形式に変更した。どうもデザインがうまくいかない。
- Version 4.03
- Version 4.02 Jan. 29. 1996
- タスクバー右端(また下端)のインジケータ領域に、動作していることを示す小さいアイコンを表示するようにした。このアイコンの右クリック、左ダブルクリックによって、メニューやダイアログが開く。また、このアイコンは設定ダイアログの操作によって非表示とすることもできる。
- 16ビット版のATOK9で一応動作するようにした。上段数字キーをリピートさせると、JIS配列時のカナ文字が漏れてくるのが気になる。ATOK9で使用するためには、設定ダイアログ内の所定の設定項目をチェックする必要がある。
- 大事な部分が全然改善されていない。
- Version4.01 Jan. 9. 1996.
- チャイルドウィンドウ内(ファイル名入力ダイアログなども含む)にある入力用ウィンドウにフォーカスがあるとき、配列変換動作を許可しないようになっていたので修正した。
- まだ正月惚け状態で仕事が手につかない(というか集中できない)ので、親指ひゅんQのアイコンを変更してみたりした。
- 親指キー設定機能を使用可能としたが、Altキーを親指キーとして割り当てると、親指ひゅんがキーを受け取る前にIMMが禁止状態になってしまうようであり、Altキーは現状では親指キーとしては使えない。
- WXIII for Windows95での動作を確認した。正常と思われる。
- VJE Delta Version 2 for Windows95での動作を確認した。英数字/記号の入力が正しくおこなえない。
- Version4.00 Jan. 8. 1996.
- Windows95への移植に要した時間は、延べ約30時間だった。
- この版はテスト版なので、多くの障害や不都合を含んでいるはずである。
- このヘルプ文書は、Word7.0を使って入力している。Word7.0を使う場合、Shiftキーによる範囲指定が思うようにいかないようである。この道はいつか来た道である。
- 設定ダイアログボックスで、コンテキストセンシティブヘルプというのを実装してみた。
- 親指キーの設定機能は今のところない。
- 親指ひゅんが同時打鍵入力時に対象とするキーボードレイアウトを、起動時にロードするようにする予定。
- 随分処理が重くなった感がある。そりゃそうだろう、と思う。
OYAQL.EXEは、親指ひゅんQの配布用アーカイブ内に入っています。
このプログラムは、親指ひゅんQのかなおよび英数字配列を変更するために用います。このプログラムでの配列変更は、
親指ひゅんQの動作時で日本語IMEウィンドウが開いている場合にのみ有効です。
このプログラムは配列設定データファイルを起動したフォルダ内に作成します(変更可能)。
本プログラムを導入する際には、実行形式、ヘルプファイルおよび設定データファイルを格納するための
専用のフォルダ(例:C:\OYAなど)を作成されておくことをお薦めします。
配列変更プログラム(OYAQL.EXE)を実行すると、かなキーの配列を表示したウィンドウが開きます。
このウィンドウ内に表示されているキー配列は、プログラム実行時点での親指ひゅんQのかなキー配列です。
このキー配列ウィンドウに対して文字の設定操作を行うことにより、親指ひゅんQのキー配列を変更していきます。
上図のうち、文字が黒字で書かれているキーは、基本文字のみが定義されていることを表わしています。
また、文字が赤字で書かれているキーは、拡張文字が定義されていることを表わしています。
拡張文字が定義されているキーでは、基本文字は表示されません。
基本文字とは、IMEに依存しない親指ひゅんQ自体が出力できる文字です。
拡張文字とは、IMEに対して直接出力する文字です。IMEによっては拡張文字は無視されます。
変更後の配列は、「ファイル」メニュー内の名前をつけて保存を選択することにより、
配列データファイル(*.OLY)としてディスクに保管することができます。
ファイルを保管するデフォルトのフォルダは、このプログラムを読み出したのと同じ場所です。
配列データファイルを保管すると、そのときに入力したファイル名がキー配列ウィンドウのタイトルバーに表示されます。
保管してある配列データファイルは、「ファイル」メニュー内の開くを用いて読みだすことができます。
読みだした配列データは、キー配列ウィンドウに反映されます。
ただ、キー配列ウィンドウに新しいデータが表示されたとしても、この段階では親指ひゅんQの配列は更新されていません。
キー配列の変更操作や配列データを開いた後、そのデータを親指ひゅんQに反映するためには、
「ファイル」メニュー内のキー配列の更新を選択します。
キー配列の更新を選択すると、確認を求めるダイアログボックスが現れます。
ここで、「はい」を選択すると配列が更新され、それ以降親指ひゅんQが発生するコードが変更されます。
変更の途中で、現在の親指ひゅんQの配列に戻す場合は、「ファイル」メニュー内の現在の配列に戻すを選択します。
この項目を選択することで、変更中の配列はリセットされ、親指ひゅんQがその時点で使っている配列が表示されます。
注意:親指ひゅんQ自体には、配列を初期状態に戻す機能がありません。配列の変更を行う場合には、
その前に一度、初期状態の配列に名前をつけて保存しておくとよいでしょう。
または、親指ひゅんQを一度終了してから再起動し、配列を初期状態に戻します。
親指ひゅんQは、IMEの動作状態に応じて6種類の配列を扱うことができます。
配列変更時には以下の各キーの反転状態により6種類の配列のうちの1つを選択します。
各キーの選択状態はマウスのクリックによって反転します。
- 単独打鍵時のかな配列
「親指左」、「親指右」、「シフト」、「英数」が反転していないこと。
- 右親指キー同時打鍵時のかな配列
「親指右」のみが反転していること。
- 左親指キー同時打鍵時のかな配列
「親指左」のみが反転していること。
- シフトキー押下時のかな配列
「Shift」のみが反転していること。
- 単独打鍵時の英数字配列
「英数」のみが反転していること。
- シフトキー押下時の英数時配列
「英数」と「Shift」が反転していること。
上記の操作によって対象とする配列を選択したら、次は対象とする文字を選択します。
文字の選択は、マウスのダブルクリックによって行います。
キー配列ウィンドウで、変更したい文字キーをマウスでダブルクリックすると、以下の設定ダイアログボックスが開きます。
このダイアログボックスを開いたまま、配列ウィンドウで別の文字を選択し、連続的に文字の定義や参照を行うこともできます。

- コード出力有り
このチェックボックスは、対象の文字キーがコードを発生するキーかどうかの設定です。キー配列図に文字が示されている場合、このチェックボックスはチェックされた状態となります。あるキーのコード生成を禁止する場合には、ここをチェック無しの状態にします。
- 基本文字
IMEに依存しない親指ひゅんQ自体が出力できる文字を設定します。
- 現在の設定値
現在設定されている文字コードを半角カタカナで表示します。このフィールドは参照専用であり入力できません。
- 新しい設定値
対象文字キーに発生させる文字を入力します。
文字を入力する際には1バイト系(半角)コードを用いる必要があります。
ただし、制御コードを入力する場合にはこのフィールドには何も入力せず、「制御コード」をチェックします。制御コードを選択した場合には、このフィールドには文字が入力できなくなります。
- 制御コード
BSまたはESCといった制御コードを発生させたいときにチェックします。
このチェックボックスは、「新しい設定値」への文字入力を行うか、制御コードを選択するかを排他的に選択します。
- 拡張文字
IMEを直接制御することによって出力する文字を指定します。IMEによっては、ここで設定した文字が出力されません。
- 現在の設定値
現在設定されている文字コードを全角で表示します。
このフィールドは参照専用であり入力できません。
- 新しい設定値
対象文字キーに発生させる拡張文字を入力します。
ただし、制御コードを発生させたい場合には、拡張文字には何も定義せず、基本文字側で定義します。
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