親指ひゅんQの使い方

はじめに

この文章は、配布されている親指ひゅんQに添付のWindowsヘルプファイルの内容を、HTMLで書き直したものです。書き直すにあたって、気が付いた点を修正したり、ヘルプには含まれていなかった事項を追加したりしています。
今後の親指ひゅんQの改版時には、ヘルプファイルの更新は行いませんが、こちらのHTMLファイルの方は更新していくことになると思います。
2009/02/10 ライセンス条項を期した LICENSE.TXT をアーカイブに添付することにしました。ご一読ください。

目次

最終更新日:2007年7月25日

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動作条件

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上記の条件が満足されているとき、キーボードからの日本語入力時に、親指シフト同時打鍵方式を使って、親指シフト配列で日本語を入力することができます。

英語キーボードとは、変換/無変換キー、日本語入力用の文字種切り替えキーなどをもたず、日本語入力に関してはすべてIMEに依存するしかないキーボードを称しています。そして、WindowsNT4.0やWindows95に添付のキーボードドライバ(通常の手順で導入した際に利用されるデフォルトのドライバ)を用いている必要があると思います。
このタイプのキーボードを用いる場合には、親指ひゅんの「プロパティ」内で、特に左親指キーとして用いるキーを設定してお く必要があります。キー配列が、US101型やUS104型と異なる配列をもつキーボードは使用上の問題が生じることも考えられます。配列図

日本語キーボードとは、変換/無変換キー、日本語入力用の文字種切り替えキーなどを備えた、いわゆるDOS/V用の106キーボード、109キーボードと呼ばれるキーボードです。配列図

  • WindowsXPおよびIME2002以降をインストールした旧Windowsでの注意事項(テキストサービスへの対処)


    基本的な動作

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    このプログラムは、Windowsのシステムモジュールから入力メソッドマネージャ(IMM)に渡されるキー入力を先取りし、そのときのアプリケーションが以下の条件を満たす場合に限ってキー入力を同時打鍵処理し、NICOLA配列を実現します。

    NICOLA配列モードとは、基本的な動作に示す条件を満たす際に、同時打鍵処理を行い、NICOLA配列に変換する動作モードのことです。
    これに対して「非NICOLA配列モード」では一切の同時打鍵処理や配列変換動作を行わないません。
    現在のモードは、タスクバー内のQインジケータを右クリックしたときに表示されるポップアップメニュー内にある「NICOLA配列」項目にチェックマークがついているかどうか、または、プロパティシート内の「NICOLA配列にする」項目のチェックマークで判断します。

    101キーボード対応モードとは、対象とするキーボードをUS101型またはUS104キーボードと同様の配列を持つと見なす動作モードです。
    この動作モードは、現在接続されているキーボードに応じて自動的に変更されるわけではありません。101型キーボード対応モードかどうかは、プロパティ/キーボード内の「キーボード種別ラジオボタン」で判断します。


    使い方

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    インストール

    一般

    キーボードロック機能


    設定の方法

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    Qインジケータを右ボタンでクリックしてポップアップメニューを開き、「プロパティ」を選択すると、親指ひゅんの動作を設定するための、プロパティシートが開きます。
    ここでは、このプロパティシートの各タブ内の項目の役割りや使い方を説明します。
    プロパティシートで設定内容は、OKボタンの選択によって、動作中に親指ひゅんに反映されるとともに、起動中のoyaoyaQ.exeと同じディレクトリ内に作成されるOYAOYAQ.INIファイル内に書き込まれます。

    親指ひゅんのプロパティ

    動作タブ

    キーボードタブ

    キーボードタブ

    IMEタブ

    IMEタブ

    親指キータブ

    親指キータブ

    タイミングタブ

    タイミングタブ


    文字の配列(日本語106/109キーボード)

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    106キーボード

    106キーボード 単独打鍵

    106キーボード 左親指同時打鍵

    106キーボード 右親指同時打鍵

    106キーボード シフトキー同時打鍵


    文字の配列(US 101/104キーボード)

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    101キーボード

    101キーボード 単独打鍵

    101キーボード 左親指同時打鍵

    101キーボード 右親指同時打鍵

    101キーボード シフトキー同時打鍵


    文字の配列(シングル親指キーモード)

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    英数字配列

    単独打鍵

    親指同時打鍵

    シフトキー同時打鍵


    各IMEの基本的な設定方法

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    ちょっと古めのIMEに関する情報しかありませんが、参考にしてください。


    開発の履歴

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    配列変更プログラム OYAQL.exe

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    OYAQL.EXEは、親指ひゅんQの配布用アーカイブ内に入っています。
    このプログラムは、親指ひゅんQのかなおよび英数字配列を変更するために用います。このプログラムでの配列変更は、 親指ひゅんQの動作時で日本語IMEウィンドウが開いている場合にのみ有効です。
    このプログラムは配列設定データファイルを起動したフォルダ内に作成します(変更可能)。 本プログラムを導入する際には、実行形式、ヘルプファイルおよび設定データファイルを格納するための 専用のフォルダ(例:C:\OYAなど)を作成されておくことをお薦めします。


    配列変更プログラムの使い方

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    配列変更プログラム(OYAQL.EXE)を実行すると、かなキーの配列を表示したウィンドウが開きます。 このウィンドウ内に表示されているキー配列は、プログラム実行時点での親指ひゅんQのかなキー配列です。 このキー配列ウィンドウに対して文字の設定操作を行うことにより、親指ひゅんQのキー配列を変更していきます。

    配列変更ウィンドウ

    上図のうち、文字が黒字で書かれているキーは、基本文字のみが定義されていることを表わしています。 また、文字が赤字で書かれているキーは、拡張文字が定義されていることを表わしています。 拡張文字が定義されているキーでは、基本文字は表示されません。

    基本文字とは、IMEに依存しない親指ひゅんQ自体が出力できる文字です。
    拡張文字とは、IMEに対して直接出力する文字です。IMEによっては拡張文字は無視されます。

    変更後の配列は、「ファイル」メニュー内の名前をつけて保存を選択することにより、 配列データファイル(*.OLY)としてディスクに保管することができます。 ファイルを保管するデフォルトのフォルダは、このプログラムを読み出したのと同じ場所です。 配列データファイルを保管すると、そのときに入力したファイル名がキー配列ウィンドウのタイトルバーに表示されます。

    保管してある配列データファイルは、「ファイル」メニュー内の開くを用いて読みだすことができます。 読みだした配列データは、キー配列ウィンドウに反映されます。 ただ、キー配列ウィンドウに新しいデータが表示されたとしても、この段階では親指ひゅんQの配列は更新されていません。

    キー配列の変更操作や配列データを開いた後、そのデータを親指ひゅんQに反映するためには、 「ファイル」メニュー内のキー配列の更新を選択します。 キー配列の更新を選択すると、確認を求めるダイアログボックスが現れます。 ここで、「はい」を選択すると配列が更新され、それ以降親指ひゅんQが発生するコードが変更されます。

    変更の途中で、現在の親指ひゅんQの配列に戻す場合は、「ファイル」メニュー内の現在の配列に戻すを選択します。 この項目を選択することで、変更中の配列はリセットされ、親指ひゅんQがその時点で使っている配列が表示されます。

    注意:親指ひゅんQ自体には、配列を初期状態に戻す機能がありません。配列の変更を行う場合には、 その前に一度、初期状態の配列に名前をつけて保存しておくとよいでしょう。 または、親指ひゅんQを一度終了してから再起動し、配列を初期状態に戻します。


    文字の設定方法

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    親指ひゅんQは、IMEの動作状態に応じて6種類の配列を扱うことができます。 配列変更時には以下の各キーの反転状態により6種類の配列のうちの1つを選択します。 各キーの選択状態はマウスのクリックによって反転します。


    上記の操作によって対象とする配列を選択したら、次は対象とする文字を選択します。 文字の選択は、マウスのダブルクリックによって行います。

    キー配列ウィンドウで、変更したい文字キーをマウスでダブルクリックすると、以下の設定ダイアログボックスが開きます。
    このダイアログボックスを開いたまま、配列ウィンドウで別の文字を選択し、連続的に文字の定義や参照を行うこともできます。

    文字の設定ダイアログ


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