テーブル、フォーム、およびその他のオブジェクトを実際に作成してデータベースを構築する前に、データベースのデザインに時間をかけることが大切です。Access データベースと Access プロジェクトのどちらを使用する場合でも、作成したデータベースで的確かつ効率的にデータを利用できるようなデザインを考えます。
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ここでは、データベースをデザインする基本的な手順について説明します。
データベースをデザインする場合、最初にデータベースの目的と運用方法を決めます。データベースからどのような情報を取得するかを明確にします。テーブルにどのような主題で情報を格納するか、フィールドにテーブルの主題に沿ってどのような情報を格納するかを決めます。
データベースのユーザーと話し合います。データベースを使って何をするかを考え、レポートの原案を作成し、現在データの記録に使用しているフォームを集めます。これから作成するデータベースと同じようなデザインのデータベースがあれば調べて参考にします。
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テーブルのデザインの決定は、データベースをデザインする過程の中で最も手のかかる作業です。データベースでどのようなレポートを印刷し、どのようなフォームを使い、データベースを使って何をするかが決まっても、それらの基になるテーブルの構造を決めたことにはなりません。
Access を使わずにテーブルをデザインすることもできます。最初は紙にデザインの原案をまとめてから調整するのも 1 つの方法です。テーブルをデザインするときは、以下のようなデザインの方針を基に情報を分割します。
情報を保存する場所が 1 つのテーブルに限定されると、データの更新が 1 箇所で済みます。効率良くデータを管理でき、重複したデータに異なる情報が含まれる可能性もなくなります。たとえば、顧客の住所と電話番号を管理する場合は、情報を 1 つのテーブルに 1 度だけ保存すれば済みます。
各テーブルを 1 つの主題に関する情報でまとめておくと、主題の異なる情報を別々に管理できます。たとえば、顧客の注文と顧客の住所を別のテーブルで管理すると、注文の情報を削除しても顧客の情報を維持できます。
Access データベースのテーブルの説明と使い方については、ここをクリックしてください。Access データベースのテーブルのパフォーマンス全般の最適化については、ここをクリックしてください。
Access プロジェクトのパフォーマンスの最適化については、ここをクリックしてください。
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テーブルには 1 つの主題に関する情報をまとめ、各フィールドにはテーブルの主題に関する個別の情報を含めます。たとえば、顧客に関するテーブルには、顧客の会社名、住所、都道府県名、および電話番号を設定します。フィールドを決める場合は、次のヒントを参考にしてください。
Access データベースの使用できるフィールドのデータ型については、ここをクリックしてください。
Access データベースのフィールドのデータ型と Access プロジェクトのフィールドのデータ型を比較するには、ここをクリックしてください。
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たとえば、ある顧客の情報とその顧客から受けたすべての注文を結合するなど、Access で個別のテーブルに保存された情報を結合するために使うフィールドを識別します。データベースの各テーブルには、テーブルの各レコードを固有に識別できるフィールドを 1 つまたは 1 組含める必要があります。このようなフィールドを主キーと呼びます。
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複数のテーブルに情報を分割し、主キーとして使うフィールドを決めた後は、関連付けられた情報を Access で再度結合する手段が必要になります。そのためには、Access データベースのテーブル間のリレーションシップを定義します。
SQL Server データベースのリレーションシップの詳細については、ここをクリックしてください。
既存のデータベースでのリレーションシップの使用例を参考にすると便利です。たとえば、ノースウィンド データベースのテーブル間のリレーションシップを表示するには、ノースウィンド データベースを開いて、[ツール] メニューの [リレーションシップ] をクリックします。また、ノースウィンド プロジェクトおよび Microsoft SQL Server データベースでもリレーションシップを確認できます。
参照整合性の詳細については、ここをクリックしてください。
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テーブル、フィールド、およびリレーションシップを作成した後はデザインを再検討し、データベースに問題のある箇所が残っていないかどうかを調べます。この時点でのデザインの変更は、テーブルにデータを入力した後で変更するよりも簡単です。
テーブルを作成してテーブル間のリレーションシップを設定し、テーブルに十分なサンプル データを入力すると、デザインをテストできます。データベースのリレーションシップをテストするには、クエリを作成して期待どおりの結果が得られるかどうかを確認します。フォームおよびレポートを大まかに作成し、期待どおりにデータが表示されるかどうかを確認してください。不必要なデータの重複が見つかった場合は削除します。問題がある場合はデザインを調整します。
Access データベースのクエリの説明と使い方の詳細については、ここをクリックしてください。
SQL Server データベースのビューの操作の詳細については、ここをクリックしてください。
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デザインの方針に適ったテーブルの構造であることが確認できた場合は、テーブルに既存のデータをすべて追加します。必要な場合は、クエリ、フォーム、レポート、データ アクセス ページ、マクロ、およびモジュールを作成します。
Access プロジェクトのデータベース オブジェクトと Access データベースのデータベース オブジェクトを比較するには、ここをクリックしてください。
Access データベースへのデータのインポートの詳細については、ここをクリックしてください。
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Access には、Access データベースのデザインを調整するために、テーブル正規化ウィザードとパフォーマンス最適化ツールの 2 種類のツールがあります。テーブル正規化ウィザードでは、 1 つずつテーブルを解析し、必要な場合は新しいテーブル構造とリレーションシップを提案し、適切な場合はテーブルを複数の新しい関連テーブルに分割できます。テーブル正規化ウィザードの起動については、 をクリックしてください。
パフォーマンス最適化ツールでは、データベース全体が解析され、データベースの機能を向上させるための推奨事項や提案事項が作成されます。このウィザードでは、提案事項や推奨事項を実行することもできます。パフォーマンス最適化ツールの使い方については、 をクリックしてください。
ノースウィンド データベースのデザインまたはデータベース ウィザードを使って作成されるデータベースのデザインでは、これ以外にも Access データベースをデザインする方法を参照できます。データベース ウィザードの使い方については、 をクリックしてください。
SQL Server データベースを分析してその操作性を向上させる方法の詳細については、SQL Server のマニュアルを参照してください。
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