フィールドに値が含まれていない場合は Null 値が含まれています。テキスト型、メモ型、またはハイパーリンク型フィールドの場合は Null 値または長さ 0 の文字列が含まれています。Null 値がフィールドにあると、クエリの結果に影響を与えることがあります。クエリで Null 値と長さ 0 の文字列を処理する場合の規則は次のとおりです。Null 値と長さ 0 の文字列の相違については、 をクリックしてください。
ここでは、次の内容について説明します。
Null 値と長さ 0 の文字列を含むフィールドを並べ替える
アスタリスク (*) のワイルドカードを使用して、Null 値でない値を返す
クエリでテーブルを結合すると、一致するフィールドに Null 値を含まないレコードだけが結果に含まれます。たとえば、同じ都道府県にある仕入先と得意先を一覧表示するには、[仕入先] テーブルと [得意先] テーブルを含むクエリを作成し、両方のテーブルを [都道府県] フィールドで結合します。結果を表示すると、両方のテーブルの [都道府県] フィールドに値を含むレコードのみが表示されます。
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クエリを使用して、Null 値または長さ 0 の文字列を検索することができます。Null 値を検索する場合は [抽出条件] セルに「Is Null」と入力し、長さ 0 の文字列を検索するときは [抽出条件] セルにダブル クォーテーション (" ") を 2 つ入力します。ただし、ダブル クォーテーションの間にスペースは入力しません。
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集計関数を使用して、フィールドの値に対して合計、平均、カウント、または別の集計を行うと、そのフィールドに Null 値を持つレコードは演算に含まれません。これは、クエリのデザイン グリッドの [集計] 行、クエリ ウィザード、またはカスタム式のいずれを使用して集計を行う場合にも当てはまります。たとえば、Count 関数を使用してフィールドの値の数をカウントする場合は、Null 値を含まないすべてのレコードのカウントが返されます。Null 値を持つレコードを含むレコードの総数を調べる場合は、Count をアスタリスク (*) ワイルドカードと共に使用します。
[在庫]+[発注点] などの式で算術演算子 (+、-、*、/) を使用し、式の中の 1 つのフィールドの値が Null である場合、式全体の結果が Null 値になります。
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Null 値を含むフィールドがある場合は、Null 値を 0 に変換する式を作成できます。Null 値を含むレコードを演算に含めたり、式で参照されるフィールドに Null 値が含まれているときに式の結果が Null 値にならないようにする場合に、このようにすることができます。次のように、Null 値を 0 に変換するには、Nz 関数を使用します。
Nz([小計],0)+Nz([運送料],0)
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式を使用してテキスト値を含む 2 つのフィールドを結合する場合に、一方または両方のフィールドが Null 値を含んでいるときは、+ 演算子の代わりに & 演算子を使用して値を結合します。& 演算子は、フィールドに Null 値が含まれていても、値を結合します。これに対して、+ 演算子は、2 つの値の一方が Null 値の場合には Null 値を返します。次に例を示します。
FullName : [姓] & " " & [名]
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フィールドを昇順に並べ替えると、そのフィールドに Null 値を含むレコードが最初に表示されます。フィールドが Null 値と長さ 0 の文字列の両方を含む場合は、並べ替えると Null 値が最初に表示され、その直後に長さ 0 の文字列が表示されます。
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フィールドに対するクエリの抽出条件を定義するときに 式 Like "*" を使用すると、クエリの結果はそのフィールドに長さ 0 の文字列を含めますが、Null 値は含めません。
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クエリのデザイン グリッドの [集計] 行の集計関数とその他のオプションについて