マクロを使ったプロパティの設定
Form オブジェクト、Report オブジェクト、Control オブジェクト、および、フォームまたはレポートのセクションのプロパティを、マクロから設定することができます。プロパティをマクロから設定するには、"SetValue/値の代入" アクションを使用します。
マクロを使ってその他の Access オブジェクトまたは ActiveX データ オブジェクト (ADO) のプロパティを設定したり、コントロールの既定のプロパティを設定することはできません。これらのプロパティは、Visual Basic を使用するか、またはデザイン ビューでオブジェクトのプロパティ シートを使って設定することができます。
マクロでフォーム、レポート、またはコントロールのプロパティを設定するには
- マクロに "SetValue/値の代入" アクションを追加します。
- "SetValue/値の代入" アクションの "Item/アイテム" 引数に、目的のプロパティを参照する式を設定します。
ヒント "SetValue/値の代入" アクションが定義されたマクロを、プロパティを設定するフォームまたはレポートから実行する場合は、プロパティ名を指定するだけでそのプロパティを参照できます。しかし、完全な構文を使用してプロパティを参照すると、コントロール名や Visual Basic のキーワードと混同せずに済みます。たとえば、"Name/名前" は Access のプロパティですが、Name という名前のコントロールがフォームにある場合は、このコントロールやプロパティを参照するには完全な構文を使用する必要があります
- "SetValue/値の代入" アクションの "Expression/式" 引数に、プロパティに設定する値を設定します。設定値が文字列である場合はダブル クォーテーション (") で囲みます。たとえば、フォームの "Caption/標題" プロパティに「受注」を設定する場合は、"Expression/式" 引数に「"受注"」と入力します。
マクロを使ってセクションのプロパティを設定するには
- マクロに "SetValue/値の代入" アクションを追加します。
- "Item/アイテム" 引数で Forms!フォーム名.Section(constant).プロパティ名 の構文を使って、設定するプロパティを参照します。Section プロパティで説明したとおり、引数 constant を使ってフォームまたはレポートの特定のセクションを指定します。たとえば、次の式は [得意先] フォームのページ ヘッダー セクションの "Visible/可視" プロパティを参照します。
Forms!
得意先.Section(acPageHeader).Visible
- "SetValue/値の代入" アクションの "Expression/式" 引数に、プロパティに設定する値を設定します。
メモ 設定する個々のプロパティについて、オンライン ヘルプの該当する項目を参照し、次のことを調べてください。
- マクロからそのプロパティを設定できるかどうか。
- プロパティの設定を行うことができるビュー。すべてのプロパティがすべてのビューで設定できるわけではありません。たとえば、フォームの "BorderStyle/境界線スタイル" プロパティは、フォームのデザイン ビューでのみ設定できます。
- プロパティの設定に使用する値。マクロでプロパティを設定する場合、プロパティ シートでの設定値ではなく、Visual Basic での設定値を使用します。たとえば、プロパティ シートのドロップダウン リストに表示される値ではなく、それらに対応する値や数値を使用する必要があります。