数値型および通貨型データの場合、"Format/書式" プロパティに定義済み数値書式またはカスタム数値書式を設定できます。
設定値
定義済み書式
次の表は、数値の場合の "Format/書式" プロパティの定義済み設定値を示しています。
設定値 | 説明 |
---|---|
General Number 数値 |
指定された数値をそのまま表示します。(既定値) |
Currency 通貨 |
1,000 単位の区切り記号を付けます。負の値の表記、小数点の記号と通貨記号、小数点以下の桁数は、Windows のコントロール パネルにある [地域] の設定に従います。 |
Euro ユーロ |
ユーロ記号 () の付いた通貨書式です。Windows のコントロール パネルにある [地域] で設定された通貨記号は使われません。 |
Fixed 固定 |
少なくとも 1 桁を表示します。負の値の表記、小数点の記号と通貨記号、小数点以下の桁数は、Windows のコントロール パネルにある [地域] の設定に従います。 |
Standard 標準 |
1,000 単位の区切り記号を付けます。負の値の表記、小数点の記号、小数点以下の桁数は、Windows のコントロール パネルにある [地域] の設定に従います。 |
Percent パーセント |
数値を 100 倍して、パーセント記号 (%) を付けて表示します。負の値の表記、小数点の記号、小数点以下の桁数は、Windows のコントロール パネルにある [地域] の設定に従います。 |
Scientific 指数 |
標準的な指数表現を使用します。 |
カスタム書式
カスタム数値書式では、セミコロン (;) で区切った 1 〜 4 つのセクションが設定できます。各セクションには、異なる数値型の書式指定が含まれます。
セクション | 説明 |
---|---|
1 | 正の数値の書式。 |
2 | 負の数値の書式。 |
3 | 0 の書式。 |
4 | Null 値の書式。 |
たとえば、次のようなカスタム通貨型書式を使うことができます。
$###,##0[Green];($###,##0)[Red];"Zero";"Null"
この数値書式には、セミコロンで区切られた 4 つのセクションがあり、各セクションで異なる書式を使用しています。
複数のセクションを使用する場合でも、各セクションに書式を指定しない場合は、書式が指定されていないものは、表示されないか、または 1 番目のセクションの書式で表示されます。
カスタム数値書式を作成するには、次の書式指定文字を使用します。
文字 | 説明 |
---|---|
. (ピリオド) | 小数点の表示位置を指定します。小数点を表す文字は、Windows のコントロール パネルの [地域] をダブルクリックして設定します。 |
, (カンマ) | 1,000 単位の区切り記号を表示します。 |
0 | 1 つの "0" を 1 桁として、数値の桁位置を指定します。数字または 0 が表示されます。 |
# | 1 つの "#" を 1 桁として、数値の桁位置を指定します。数字が表示されるか、または何も表示されません。 |
$ | リテラル文字 $ をそのまま表示します。 |
\ | すぐ後に続く 1 文字をそのまま表示します。書式指定の中で、特別な意味を持っている # や E などの文字をそのまま表示するには、その文字の前に円記号 (\) を付けます。その場合、前に付けた円記号は表示されません。文字をダブル クォーテーションで囲んでも同様の効果があります。円記号を表示するには、円記号を 2 つ続けてください (\\)。 |
% | パーセント。数値を 100 倍して、パーセント記号 (%) を付けて表示します。 |
E- または e- | 数値を指数表記で表示し、指数が負の場合はマイナス記号 (-) を追加し、指数が正の場合は何も追加しません。0.00E-00 や 0.00E00 のように、他の書式指定文字と組み合わせて使用します。 |
E+ または e+ | 数値を指数表記で表示し、指数が負の場合はマイナス記号 (-) を、指数が正の場合はプラス記号 (+) を付加します。0.00E+00 のように、他の書式指定文字と組み合わせて使用します。 |
解説
"DecimalPlaces/小数点以下桁数" プロパティを使用すると、"Format/書式" プロパティに指定した定義済み書式の既定の小数点以下桁数と異なる桁数を表示できます。
定義済み通貨書式とユーロ通貨書式は、Windows のコントロール パネルにある [地域] の設定に従います。ただし、この設定は独自の通貨書式を入力すると変更できます。