Accessでお仕事 First、Last 関数

First、Last 関数

Access では、First 関数と Last 関数をデザイン グリッド、クエリ ウィンドウの SQL ビューの SQL ステートメント、または Visual Basic コードの SQL ステートメントで使うことができます。また、フォームやレポートの演算コントロールでも使うことができます。

First 関数と Last 関数は、レポートの演算コントロールで使うと、特に便利です。たとえば、[受注] レポートが [出荷先都道府県] フィールドでグループ化され、[受注日] フィールドで並べ替えられている場合は、演算コントロールで First 関数と Last 関数を使って、各グループごとに一番古い日付と一番新しい日付を表示することができます。[出荷先都道府県] フィールドを基にグループ化するには、[レポート デザイン] ツールバーの (並べ替え/グループ化) をクリックします。[フィールド/式] 列で [出荷先都道府県] を選択し、"GroupHeader/グループヘッダー" プロパティと "GroupFooter/グループフッター" プロパティに [Yes/はい] を設定します。フォームのデザイン ビューで、[出荷先都道府県 フッター] セクションに 2 つの新しいテキスト ボックスを作成し、両方のテキスト ボックスの "ControlSource/コントロールソース" プロパティに次の式を設定します。

=First([受注日])
=Last([受注日])

プレビューに切り替えると、各グループで最初の日付と最後の日付が表示されます。

メモ   Access 2000 のレコードセットで、最初のレコードまたは最後のレコードを返すには、昇順または降順に並べ替えられたクエリを作成し、"TopValues/トップ値" プロパティに 1 を設定する必要があります。詳細については、"TopValues/トップ値" プロパティのトピックを参照してください。Visual Basic では、クエリの並べ替えられた結果セットを作成し、DAO の MoveFirst メソッドまたは MoveLast メソッドを使って、レコードセット内の最初のレコードまたは最後のレコードに移動できます。

Access プロジェクト (.adp) では、 First 関数と Last 関数は基になる情報が並べ替えられていないかのように動作します。この関数を使うと、指定した条件に合う最初の項目に移動できます。ただし、その項目は基になる情報の中の、条件に合う最初の項目、または最後の項目であるとは限りません。