Accessでお仕事 結合(パソコン便利ツール集)

テーブルの結合
品目マスタと照合

 共通のキーを持つ、複数のファイルを結合する事例を、もう一つ上げます。

 この例は、商社が、ユーザから受けた「注文リスト(50,000件)」を、「仕入先」別に仕分けして、「品目コード」単位に数量まとめした「集計リスト」を作成する処理です。
 「注文リスト」は、「品目マスタ(15,000件)」と照合して、「単価」や「仕入先」を設定します。
 「注文リスト」と「品目マスタ」を、単純に照合すると、50,000件×15,000件/2=3億7千5百万回 の照合作業が発生します。これでは、いくらパソコンの速度が速くても、それなりの時間がかかってしまいます。
 Excelでやろうとすると、マクロを使わないと難しいでしょう。VBAの「連想配列」を使って「品目コード」に索引を付けて処理する方法は「品目マスタと照合」に書きました。
 Access を使えば VBA を使わなくても簡単?に、高速で集計できます。

CSV ファイルをインポート
Accessの選択クエリで集計
演算クエリフィールドを設定
Excel ではマクロを使って結合

CSV ファイルをインポート

品目マスタ
注文リスト
 先に、右の画面のように、「品目マスタ」と「注文リスト」のテーブルを定義しておきます。

 このテーブル枠に CSV ファイルをインポートします。
インポート0
インポート1
インポート2
インポート3
インポート4
 

Accessの選択クエリで集計

集計  作成した「注文リスト」は、品目オーダの羅列なので、同一品目で複数のオーダが含まれます。
 このため、まず「注文リスト」を品目単位で数量集計します。
 クエリーのオブジェクトで、新規作成として、「デザインビュー」を表示します。
 対象とする「注文リスト」テーブルを、「追加」します。

 デザイン・ビューで「Σ(集計)」を押すと、項目に「集計」行が表示されます。
 この場合は、「品目」は「グループ化」のままにして、「数量」で「集計方法」の選択肢から「合計」を指定します。
 このクエリに名前を付けて保存します。

クエリのデザイン グリッドの [集計] 行の集計関数とその他のオプションについて

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演算クエリフィールドを設定

 クエリーのオブジェクトで、新規作成として、「デザインビュー」を表示します。
注:

クエリのビューには、デザイン ビュー、データシート ビュー、SQL ビューの 3 種類があります。

  1. ツールバーの (ビュー) の右端にある下向き矢印をクリックします。
  2. 表示されたリストから、目的のビューをクリックします。


選択クエリ作成
式ビルド
 対象として、テーブルから「品目マスタ」を、クエリから「オーダ集計」を「追加」します。

 結合線をマウスの右クリックして表示されるメニューで、「結合プロパティ」を表示させて、「両方のテーブルの結合フィールドが同じ行だけを含める」になっていることを確認します。

 作成するクエリで表示する項目を追加していきます。この場合は「調達先」「品目」「数量の合計」です。

 既存のテーブルやクエリに存在しない項目を、計算で追加するために、「式ビルダー」を使います。
「式ビルダー」を表示するには、フィールドにカーソルを置いた状態で、
1.右クリックして表示されるメニューで「ビルド」を指定します。もしくは、
2.リボンの「デザイン」から[クエリ設定]グループの[ビルダー]をクリックします。

 演算フィールド名を指定せずに数式だけ設定した場合、フィールド名には[式1]など、任意の名前が当てられますが、ここでは、表示したい項目名を指定すべきです。
ビルド  クエリ作成
 「式ビルダー」で、表示項目(この場合は「重さ: 」)を入力した後、使う項目と演算子を選択してクエリを完成します。
 使わない ≪Expr≫ は削除します。
演算クエリ
 
書式設定
クエリ
 式ビルダについて★
 式ビルダを使用する
 式の概要
 式の作成について
 式ビルダを使用して式を作成する
 フォーム、レポート、またはデータ アクセス ページで算術演算を実行する例



 数値計算の結果は、書式で「標準」を指定すると、カンマ区切りで数値を表示できます。
「数値」だとカンマ区切りにならないので注意下さい。




 結果は、「調達先」順「品目」順にしたいので、「並び替え」で、それぞれ「昇順」を指定します。



 後は、クエリの (実行) を押すだけで、集計結果が表示されます。
結果表示
 

 
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Excel ではマクロを使って結合

 Excel では、VBA の「連想配列」を使って、「品目コード」に索引を付けて照合 します。


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