Microsoft Excel ドライバの初期化

Microsoft® Excel ドライバをインストールすると、セットアップ プログラムは Microsoft Windows® レジストリの Engines サブキーと ISAM Formats サブキーに一連の既定値を書き込みます。これらの設定は直接変更しないでください。これらの設定に対して追加、削除、変更を行う場合は、アプリケーションのセットアップ プログラムを使用します。Microsoft Excel データベース ドライバの初期設定と ISAM Format の設定に関する説明を、次に示します。

Microsoft Excel の初期設定

Jet\4.0\Engines\Excel キーには、Microsoft Excel ワークシートへの外部アクセスに使われる Msexcl40.dll ドライバの初期設定があります。通常、このキーのエントリの設定は次のようになっています。

win32=<path>\Msexcl40.dll

TypeGuessRows=8

ImportMixedTypes=Text

AppendBlankRows=1

FirstRowHasNames=Yes

    

Microsoft Jet データベース エンジンで使用される、Excel キーのエントリを次に示します。

エントリ 説明
win32 Msexcl40.dll の格納場所です。このフル パスはインストール時に決まります。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では文字列型 (String)、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_SZ 型です。
TypeGuessRows データ型を調べる行の数です。データ型は、最も多かったデータ型によって決められます。同数の場合は、数値型 (Number)、通貨型 (Currency)、日付型 (Date)、テキスト型 (Text)、ブール型 (Boolean) の順に決められます。列のデータ型に一致しないデータがあった場合、そのデータは Null 値として返されます。インポート時において、列内に複数のデータ型が混在している場合は、その列全体が ImportMixedTypes の設定に従ってキャストされます。

調べられる既定の行数は 8 です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。

ImportMixedTypes MajorityType または Text のどちらかを設定できます。MajorityType を設定した場合、データ型が混在している列は、インポート時に最も数の多いデータ型にキャストされます。Text を設定した場合、データ型が混在している列は、インポート時にテキスト型 (Text)にキャストされます。既定値は Text です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では文字列型 (String)、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_SZ 型です。
AppendBlankRows 新しいデータを追加する前に、Version 3.5 または Version 4.0 のワークシートの末尾に付加される空行の数です。たとえば、AppendBlankRows を 4 に設定すると、Microsoft Jet データベース エンジンはワークシートの末尾に 4 つの空行を付加してから、その後にデータのある行を付加します。このエントリには、0 〜 16 までの整数値を設定します。既定値は 01 です (行が 1 つ付加されます)。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。
FirstRowHasNames テーブルの 1 行目に列名が含まれるかどうかを示すバイナリ値です。値 01 は、インポート時に列名が 1 行目に設定されることを示します。値 00 は、1 行目に列名が含まれないことを示します。この場合、列名は F1、F2、F3、というように表示されます。既定値は 1 です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 ではバイナリ型 (Binary)、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_BINARY 型です。

Microsoft Excel の ISAM Formats

Jet\4.0\ISAM Formats\Excel 3.0 キーには次のエントリがあります。



エントリ名

Microsoft Windows NT
でのデータ型
Microsoft Windows 95
および
Microsoft Windows NT 4.0
でのデータ型


Engine REG_SZ 型 文字列型 (String) Excel
ExportFilter REG_SZ 型 文字列型 (String) Microsoft Excel 3 (*.xls)
CanLink REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01
OneTablePerFile REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
IsamType REG_DWORD 型 DWORD 型 1
IndexDialog REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
CreateDBOnExport REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01
ResultTextExport REG_SZ 型 文字列型 (String) カレント データベースから Microsoft Excel 3.0 ファイルにデータをエクスポートします。これにより、既存のファイルのデータは、上書きされます。
SupportsLongNames REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01

Jet\4.0\ISAM Formats\Exchange 4.0 キーには次のエントリがあります。



エントリ名

Microsoft Windows NT 3.51
でのデータ型
Microsoft Windows 95
および
Microsoft Windows NT 4.0
でのデータ型


Engine REG_SZ 型 文字列型 (String) Excel
ExportFilter REG_SZ 型 文字列型 (String) Microsoft Excel 4 (*.xls)
CanLink REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01
OneTablePerFile REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
IsamType REG_DWORD 型 DWORD 型 1
IndexDialog REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
CreateDBOnExport REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01
ResultTextExport REG_SZ 型 文字列型 (String) カレント データベースから Microsoft Excel 4.0 ファイルにデータをエクスポートします。これにより、既存のファイルのデータは、上書きされます。
SupportsLongNames REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01

Jet\4.0\ISAM Formats\Excel 5.0 キーには次のエントリがあり、Excel Version 5.0 および 7.0 に対して適用されます。



エントリ名

Microsoft Windows NT 3.51
でのデータ型
Microsoft Windows 95
および
Microsoft Windows NT 4.0
でのデータ型


Engine REG_SZ 型 文字列型 (String) Excel
ExportFilter REG_SZ 型 文字列型 (String) Microsoft Excel 5-7 (*.xls)
ImportFilter REG_SZ 型 文字列型 (String) Microsoft Excel (*.xls)
CanLink REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01
OneTablePerFile REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
IsamType REG_DWORD 型 DWORD 型 1
IndexDialog REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
CreateDBOnExport REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01
ResultTextImport REG_SZ 型 文字列型 (String) 外部ファイルのデータをカレント データベースにインポートします。カレント データベースのデータを変更しても、外部ファイルのデータは変更されません。
ResultTextLink REG_SZ 型 文字列型 (String) カレント データベースに外部ファイルとリンクされているテーブルを作成します。カレント データベースのデータを変更すると、外部ファイルのデータも変更されます。
ResultTextExport REG_SZ 型 文字列型 (String) カレント データベースから Microsoft Excel 5.0 ファイルにデータをエクスポートします。これにより、既存のファイルのデータは、上書きされます。
SupportsLongNames REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01

Jet\4.0\ISAM Formats\Excel 8.0 キーには次のエントリがあり、Microsoft Excel 97 に対して適用されます。



エントリ名

Microsoft Windows NT 3.51
でのデータ型
Microsoft Windows 95
および
Microsoft Windows NT 4.0
でのデータ型


Engine REG_SZ 型 文字列型 (String) Excel
ExportFilter REG_SZ 型 文字列型 (String) Microsoft Excel 97-2000 (*.xls)
CanLink REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01
OneTablePerFile REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
IsamType REG_DWORD 型 DWORD 型 1
IndexDialog REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
CreateDBOnExport REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01
ResultTextExport REG_SZ 型 文字列型 (String) カレント データベースから Microsoft Excel 97 ファイルにデータをエクスポートします。これにより、既存のファイルのデータは、上書きされます。
SupportsLongNames REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 01


メモ Windows レジストリの設定を変更した場合は、新しい設定内容を有効にするために必ずデータベース エンジンをいったん終了してから再起動してください。


参照

Microsoft Jet のための Windows レジストリ設定のカスタマイズ