Microsoft Jet 2.5 データベース エンジン ドライバの初期化

Microsoft® Jet Version 2.5 データベース エンジン ドライバをインストールすると、セットアップ プログラムは Microsoft Windows® レジストリの Engines サブキーと ISAM Formats サブキーに一連の既定値を書き込みます。これらの設定は、レジストリ エディタを使って追加、削除、または変更を行ってください。Microsoft Jet データベース エンジン ドライバの初期設定と ISAM Format の設定に関する説明を、次に示します。

Microsoft Jet データベース エンジンの初期設定

Jet\4.0\Engines\Jet 2.x キーには、Microsoft Access 2.0 ワークシートへのアクセスに使われる Msrd2x40.dll ドライバの初期設定があります。通常、このキーのエントリの初期設定は次のようになっています。

win32=<path>\Msrd2x40.dll

PageTimeout=5

LockedPageTimeout=5

CursorTimeout=5

LockRetry=20

CommitLockRetry=20

MaxBufferSize=512

ReadAheadPages=16

IdleFrequency=10

ForceOsFlush=0

    

次のエントリは、Microsoft Jet データベース エンジンの設定に使用されます。

エントリ 説明
win32 データベース エンジン ドライバ (.dll) の格納場所です。このパスはインストール時に決まります。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では文字列型 (String)、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_SZ 型です。
PageTimeout 読み取りロックされていないデータが内部キャッシュに置かれてから無効になるまでの時間を 100 ミリ秒単位で設定します。既定値は 5 (0.5 秒) です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。
LockedPageTimeout 読み取りロックされているデータが内部キャッシュに置かれてから無効になるまでの時間を 100 ミリ秒単位で設定します。既定値は 5 (0.5 秒) です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。
CursorTimeout ページ参照がそのページで保持される時間を 100 ミリ秒単位で設定します。既定値は 5 (0.5 秒) です。この設定は、Microsoft Jet データベース エンジン Version 1.x で作成されたデータベースに対してのみ適用されます。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。
LockRetry ロック競合メッセージを返す前に、ロックされたページへのアクセスの試行を繰り返す回数です。既定値は 20 回です。LockRetry は CommitLockRetry に関連しています。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。
CommitLockRetry Microsoft Jet データベース エンジンがデータへの変更をコミットするために、そのデータのロックを取得しようとする回数です。Microsoft Jet データベース エンジンがコミット ロックを取得できない場合、データの変更は失敗します。

Microsoft Jet データベース エンジンがコミット ロックを取得しようとする回数は、LockRetry の値と直接関連があります。コミット ロック取得を 1 回試行するごとに、Microsoft Jet データベース エンジンが LockRetry で指定した回数のみ、ロックを取得しようとします。たとえば、CommitLockRetry を 20 に設定し、LockRetry を 20 に設定した場合、Microsoft Jet データベース エンジンはコミット ロックを 20 回のみ取得しようとします。これらの各試行処理ごとに、Microsoft Jet データベース エンジンはロックを 20 回のみ取得しようとするので、合計で 400 回ロックが試行されます。

CommitLockRetry の既定値は 20 です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。

MaxBufferSize データベース エンジンの内部キャッシュのサイズを KB 単位で設定します。MaxBufferSize には、9 〜 4096 までの整数を設定します。既定値は 512 です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。
ReadAheadPages 連続スキャンを実行する場合に読み取られるページ数です。既定値は 16 です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。
ForceOSFlush 0 以外の値を設定すると、コミットまたは書き込みによって OS キャッシュの内容が強制的にディスクにフラッシュされます。既定値の 0 を設定すると、強制フラッシュは起こりません。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。
IdleFrequency 読み取りロックが解除されるまで Microsoft Jet データベース エンジンが待機する時間数を、100 ミリ秒単位で表します。既定値は 10 (1 秒) です。値の型は、Microsoft Windows 95 および Microsoft Windows NT 4.0 では DWORD 型、Microsoft Windows NT 3.51 では REG_DWORD 型です。

Microsoft Jet データベース エンジンの ISAM Formats

Jet\4.0\ISAM Formats\Jet 2.x キーには次のエントリがあります。



エントリ名

Microsoft Windows NT 3.51
でのデータ型
Microsoft Windows 95
および
Microsoft Windows NT 4.0
でのデータ型


Engine REG_SZ 型 文字列型 (String) Jet 2.x
OneTablePerFile REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
IndexDialog REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
CreateDBOnExport REG_BINARY 型 バイナリ型 (Binary) 00
IsamType REG_DWORD 型 DWORD 型 0


メモ Windows レジストリの設定を変更した場合は、新しい設定内容を有効にするために必ずデータベース エンジンをいったん終了してから再起動してください。


参照

Microsoft Jet のための Windows レジストリ設定のカスタマイズ