設定を管理するための部分をアプリケーションのレジストリ ツリーに作成する

Microsoft® Windows® レジストリの設定をカスタマイズするには、Microsoft Jet データベース エンジンの設定を管理するために、アプリケーションのレジストリ ツリーに Microsoft Jet の一部分を作成します。これには、Regedit.exe の [レジストリ ファイルの取り込み] と [レジストリ ファイルの書き出し] を使用し、既存の Microsoft Jet キーを取り込んでからそれをアプリケーションのツリーに書き出すのが最も簡単です。この後、新しいレジストリ ツリーの中で、値を変更することができます。Engines サブキーに値を設定している場合、Microsoft Jet データベース エンジンはアプリケーションの起動時にそれらの設定をロードします。クライアント アプリケーションのレジストリ ツリーに入力しなかった値は、すべてシャドウ設定からロードされます。

アプリケーションで Windows レジストリの適切な部分をロードできるようにするには、DAO の INIPath プロパティを使用してその位置を指定する必要があります。アプリケーションでは、ほかの DAO コードを実行する前にこの INIPath プロパティを設定する必要があります。この設定のスコープは設定したアプリケーションに限られ、アプリケーションを再起動しない限り変更することはできません。


メモ アプリケーションのレジストリの中に Microsoft Jet データベース エンジンの部分を作成する方法は、Microsoft Jet データベース エンジンの既定のエントリを上書きする方法よりも柔軟性がありますが、この方法ではレジストリ ツリーを管理することが必要になります。既定の設定を変更しなければならない場合は、そのたびにレジストリを編集する必要があります。


参照
Regedit.exe を使用して既定の設定を上書きする Microsoft OLE DB Provider for Jet で接続プロパティを使用する
DAO から SetOption メソッドを使用する