クエリが返したレコードの数を計算します。
Count(expr)
引数 expr は、レコード数を計算するデータのあるフィールドを識別する文字列式、または、そのフィールドのデータを使用して計算を実行する式です。引数 expr のオペランドには、テーブルのフィールド名または関数名を指定します。関数については、組み込み関数またはユーザー定義関数のどちらも指定できますが、ほかの SQL 集計関数は指定できません。テキストを含むあらゆる型のデータのレコード数を計算できます。
Count 関数を使用すると、元になるクエリのレコード数を数えることができます。たとえば、ある特定の国に出荷された注文数を計算する場合に Count 関数を使用します。
引数 expr ではフィールドに対する計算も実行できますが、Count 関数はレコードに格納されている値の内容に関係なく、単純にレコード数を計算するのみです。
Null 値のフィールドを持つレコードの数を計算する場合は、引数 expr にワイルドカード文字のアスタリスク (*) を指定します。アスタリスクを指定すると、Null 値のフィールドを持つレコードも含めてレコードの数が計算されます。Count(*) は Count ([Column Name]) よりもかなり速く計算します。アスタリスクは引用符 (' ') で囲まないでください。次の例では、[受注] テーブルのレコード数を計算します。
SELECT Count(*)
AS
総計 FROM
受注;
引数 expr に複数のフィールドを指定した場合、その中で少なくとも 1 つが Null 値でなければレコードが数えられます。指定したフィールドがすべて Null 値であればレコードは数えられません。フィールドを複数指定するときはアンパサンド (&) で区切ります。次の例では、[受注] テーブルの "出荷日" フィールドおよび "運送料" フィールドのうち、Null 値ではない方のレコードのみを数えます。
SELECT
Count('
出荷日 &
運送料')
AS [
非 Null] FROM
受注;
Count 関数は、クエリ式、および QueryDef オブジェクトの SQL プロパティで使用できます。また、SQL クエリを元にして Recordset オブジェクトを作成する場合にも使用できます。
参照
SELECT ステートメント (Microsoft Jet SQL) | Sum 関数 (Microsoft Jet SQL) |
SQL 集計関数 (SQL) |