Word VBA ワード文書の書式設定
目次
ワード文書の書式設定
ばらばらで作成されたワード文書の書式を、ひとつの標準書式に合わせるために作りました。
VBA の起動ボタンを設置する方法
作成した VBA を、画面から起動するためにボタンを設置します。
ボタンを追加したい位置にカーソルを置いた上で、メニューから ActiveX コントロールのボタンを選択します。
ボタンの上で、マウス右クリックして、プロパティを選択します。
プロパティで、オブジェクト名と Caption を適当な名前に変更します。
ボタンをクリックすると、VBE の画面が開いて、ボタン・クリックの Sub ができているので、ここに起動させたいコードを登録します。
Selection、Range で選択する方法
ワードの VBA では、文書の部分を Selection、Range で取得して、処理をします。
この対象を指定する方法は、下記の階層になっています。
下の表は、下記サイトから転載させていただいています。
Access Home Page by pPoy の
Word VBA Tips by pPoy の
Word VBA 基礎: 本文・段落・文・単語の範囲指定方法
http://www.nurs.or.jp/~ppoy/access/etc/wdA002.html
Documents | 開いている Word ファイルの文書全て |
ActiveDocument | 作業中の文書全体 |
−Content | 本文 (のストーリー、脚注やヘッダは含まない) |
−−Paragraph | 段落 (改行マークで区切られた部分) |
−−−Sentences | 段落内のすべての文章 |
−−−Sentence | 文 (読点(。)で区切られた部分) の1つ |
−−−−Words | 単語と単語の直後のスペースで構成されている (Word オブジェクトはない) |
−−−−−Characters | 1 文字ずつの文字の集まり (Character オブジェクトはない) |
−Shapes | 文書内及び、すべてのヘッダーとフッターに含まれる すべての図形 |
−Tables | 文書内及び、すべてのヘッダーとフッターに含まれる すべての表 |
解説:
Document.Sentences プロパティ は、文書内のすべての文を表す Sentences コレクションを取得します。値の取得のみ可能です。
構文
式.Sentences
式 Document オブジェクトを表す変数を指定します。
コレクションのメンバを取得する方法については、「コレクションからオブジェクトを取得する」を参照してください。
次の使用例は、作業中の文書の最初の文をコピーします。
次の使用例は、作業中の文書の最後の文を削除します。
Sentences コレクション オブジェクト は、選択範囲、指定範囲、または文書内のすべての文を表す Range オブジェクトのコレクションです。Sentence オブジェクトはありません。
Sentences プロパティを使用して Sentences コレクションを取得します。
次の使用例は、選択した文の数を表示します。
Sentences(Index) を使用して、文を表す Range オブジェクトを取得します (Index にはインデックス番号を指定)。インデックス番号は、Sentences コレクションでの文の位置を表します。
次の使用例は、作業中の文書の最初の文に書式を設定します。
文書内のこのコレクションに Count プロパティを使用して、メイン ストーリー (文書内でほかの領域とは区別できるテキストを含む文書の領域。たとえば、文書に本文、脚注、およびヘッダーが含まれている場合は、本文ストーリー、脚注ストーリー、およびヘッダー ストーリーが含まれています。) のみに含まれる項目の数を取得します。他のストーリーに含まれる項目の数を取得するには、Range オブジェクトと共にコレクションを使用します。
Add メソッドは Sentences コレクションでは使用できません。その代わりに、InsertAfter メソッドまたは InsertBefore メソッドを使用して、Range オブジェクトに文を追加します。
次の使用例は、作業中の文書の最初の段落の後に文を挿入します。
Sentences オブジェクト メンバ
選択範囲、指定範囲、または文書内のすべての文を表す Range オブジェクトのコレクションです。Sentence オブジェクトはありません。
メソッド
名前 |
説明 |
Item
|
コレクション内の各 Range オブジェクトを返します。 |
プロパティ
名前 |
説明 |
Application
|
Microsoft Word アプリケーションを表す Application オブジェクトを取得します。 |
Count
|
コレクション内の文の数を表す長整数型 (Long) の値を取得します。値の取得のみ可能です。 |
Creator
|
指定されたオブジェクトを作成したアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。値の取得のみ可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
First
|
指定範囲、選択範囲、または文書内にある文のコレクションの最初の文を表す Range オブジェクトを返します。 |
Last
|
文書、選択範囲、または指定範囲内の最後の文を表す Range オブジェクトを取得します。 |
Parent
|
指定された Sentences オブジェクトの親オブジェクトを表すオブジェクト型 (Object) の値を取得します。 |
Document.Words プロパティ は、文書内のすべての単語を表す Words コレクションを取得します。値の取得のみ可能です。
構文
式.Words
式 Document オブジェクトを表す変数を指定します。
文書の区切り記号および段落記号も、Words コレクションに含まれます。
コレクションのメンバを取得する方法については、「コレクションからオブジェクトを取得する」を参照してください。
次の使用例は、選択部分の単語数を表示します。段落記号、単語の一部だけが選択されているもの、区切り記号もカウントされます。
次の使用例は、myRange (作業中の文書の先頭から選択部分の最後まで) で、"Franklin" (直後のスペースも含む) という単語が見つかったら削除します。
Words コレクション オブジェクト は、選択範囲、指定範囲、または文書にある単語のコレクションです。Words コレクションのメンバは、1 つの単語を表す Range オブジェクトです。Word オブジェクトはありません。
Words プロパティを使用して Words オブジェクトを取得します。
次の使用例は、現在いくつの単語が選択されているかを表示します。
Words(Index) を使用して 1 つの単語を表す Range オブジェクトを取得します (Index にはインデックス番号を指定します)。インデックス番号は Words コレクションでの単語の位置を表します。
次の使用例は、選択範囲の最初の単語を 24 ポイントの斜体として設定します。
Words コレクションのメンバには、単語および単語の後のスペースの両方が含まれます。末尾のスペースを削除するには、Visual Basic の RTrim(ActiveDocument.Words(1)) などの RTrim 関数を使用します。
次の使用例は、作業中の文書内の最初の単語 (および末尾のスペース) を選択します。
カーソルの直後にスペースがある場合、Selection.Words(1) は、カーソルの前の単語を表します。カーソルの直後に文字がある場合、Selection.Words(1) は、カーソルの後ろの単語を表します。
文書では、このコレクションの Count プロパティは、メイン テキスト ストーリーのみの項目数を返します。他のストーリーの項目を数えるには、このコレクションと共に Range オブジェクトを使用します。また、Count プロパティには、句読点および段落記号もすべて含まれます。文書の実際の単語数のみを数える場合は、[文字カウント] ダイアログ ボックスを使用します。
次の使用例は、現在の文書の単語数を取得し、その値を変数 numWords に指定します。
メモ
組み込みのダイアログ ボックスを表示する方法については、「Word の組み込みのダイアログ ボックスを表示する」を参照してください。
Add メソッドは Words コレクションには使用できません。代わりに、InsertAfter または InsertBefore メソッドを使用して、文字列を Range オブジェクトに追加します。
次の使用例は、作業中の文書の最初の単語の後に文字列を挿入します。
Words オブジェクト メンバ は、選択範囲、指定範囲、または文書にある単語のコレクションです。Words コレクションのメンバは、1 つの単語を表す Range オブジェクトです。Word オブジェクトはありません。
メソッド
名前 |
説明 |
Item
|
コレクション内の各 Range オブジェクトを返します。 |
プロパティ
名前 |
説明 |
Application
|
Microsoft Word アプリケーションを表す Application オブジェクトを取得します。 |
Count
|
コレクション内の単語の数を表す長整数型 (Long) の値を取得します。値の取得のみ可能です。 |
Creator
|
指定されたオブジェクトを作成したアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。値の取得のみ可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
First
|
単語のコレクション内の最初の単語を表す Range オブジェクトを返します。 |
Last
|
単語のコレクション内の最後の単語を表す Range オブジェクトを取得します。 |
Parent
|
指定された Words オブジェクトの親オブジェクトを表すオブジェクト型 (Object) の値を取得します。 |
Paragraph オブジェクト は、選択範囲、指定範囲、または文書の 1 つの段落を表します。
Paragraph オブジェクトは Paragraphs コレクションのメンバです。
Paragraphs コレクションには、選択範囲、指定範囲、または文書のすべての段落が含まれます。
Paragraphs(Index) を使用して 1 つの Paragraph オブジェクトを取得します (Index にはインデックス番号を指定)。
次の使用例は、作業中の文書の最初の段落を右揃えに配置します。
Add、InsertParagraph、InsertParagraphAfter、または InsertParagraphBefore メソッドを使用して、新しい空の段落を文書に追加します。
次の使用例は、選択範囲の最初の段落の前に段落記号を追加します。
次の使用例も、選択範囲の最初の段落の前に段落記号を追加します。
Paragraph オブジェクト メンバ は、選択範囲、指定範囲、または文書の 1 つの段落を表します。Paragraph オブジェクトは Paragraphs コレクションのメンバです。Paragraphs コレクションには、選択範囲、指定範囲、または文書のすべての段落が含まれます。
メソッド
プロパティ
名前 |
説明 |
AddSpaceBetween FarEastAndAlpha
|
True に設定すると、指定した段落の日本語と英字の間隔が自動的に調整されます。
指定した段落の一部に対してのみ True に設定されていると、wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
AddSpaceBetween FarEastAndDigit
|
True に設定すると、指定した段落の日本語と数字の間隔が自動的に調整されます。
指定した段落の一部に対してのみ True が設定されていると、このプロパティは wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Alignment
|
指定した段落の配置を表す WdParagraphAlignment クラスの定数を設定します。値の取得および設定が可能です。 |
Application
|
Microsoft Word アプリケーションを表す Application オブジェクトを取得します。 |
AutoAdjustRightIndent
|
True に設定すると、1 行の文字数が指定されている場合に、指定した段落の右のインデント幅が自動調整されます。
指定した段落の一部に対してのみ AutoAdjustRightIndent プロパティが True に設定されていると、wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
BaseLineAlignment
|
フォントの垂直方向の配置を表す WdBaselineAlignment クラスの定数を設定します。値の取得および設定が可能です。 |
Borders
|
指定された段落のすべての罫線を表す Borders コレクションを返します。 |
CharacterUnit FirstLineIndent
|
指定された段落の最初の行のインデントまたはぶら下げインデントの値 (文字単位) を設定します。
最初の行のインデントを設定するには正の値を使用し、ぶら下げインデントを設定するには負の値を使用します。
値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
CharacterUnitLeftIndent
|
指定された段落の左のインデント値 (文字単位) を設定します。値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
CharacterUnitRightIndent
|
指定された段落の右のインデント値 (文字単位) を設定します。値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
Creator
|
指定されたオブジェクトを作成したアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。値の取得のみ可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
DisableLineHeightGrid
|
True に設定すると、1 ページの行数が指定されている場合、指定した段落の文字列が行グリッドに配置されます。
指定した段落の一部に対してのみ DisableLineHeightGrid プロパティが True に設定されていると、wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
DropCap
|
指定した段落のドロップ キャップを表す DropCap オブジェクトを取得します。値の取得のみ可能です。 |
FarEastLineBreakControl
|
True に設定すると、指定した段落に東アジアの改行規則が適用されます。
指定した段落の一部に対してのみ FarEastLineBreakControl プロパティが True に設定されていると、wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
FirstLineIndent
|
段落の最初の行のインデント幅またはぶら下げインデント幅の値 (ポイント数) を設定します。
最初の行のインデントの場合は正の値を設定し、ぶら下げインデントの場合は負の値を設定します。
値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
Format
|
指定された段落の書式を表す ParagraphFormat オブジェクトを設定します。値の取得および設定が可能です。 |
HalfWidthPunctuation OnTopOfLine
|
True に設定すると、指定した段落の行頭の記号が 1/2 の幅の文字に変更されます。
指定した段落の一部に対してのみ True が設定されていると、このプロパティは wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
HangingPunctuation
|
True に設定すると、指定した段落の句読点のぶら下げが有効になります。
指定した段落の一部に対してのみ True が設定されていると、このプロパティは wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Hyphenation
|
True に設定すると、指定した段落が自動ハイフネーションの対象に含まれます。
False に設定すると、指定した段落が自動ハイフネーションの対象から除外されます。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
ID
|
現在の文書を Web ページとして保存するときに、指定したオブジェクトを識別するラベルを取得または設定します。
値の取得および設定が可能で、文字列型 (String) の値を使用します。 |
IsStyleSeparator
|
異なる段落スタイルを持つ段落が結合しているように表示する、特殊な隠し段落記号が段落に含まれている場合、このプロパティの値は True です。
値の取得のみ可能です。ブール型 (Boolean) の値を使用します。 |
KeepTogether
|
True に設定すると、改ページ位置の自動調整が行われるとき、指定した段落は分割されずに同じページになります。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
KeepWithNext
|
True に設定すると、改ページの自動修正が行われるとき、指定した段落が次の段落と同じページになります。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
LeftIndent
|
指定した段落の左インデント幅 (ポイント単位) を表す単精度浮動小数点型 (Single) の値を取得または設定します。値の取得および設定が可能です。 |
LineSpacing
|
指定した段落の行間をポイント単位で設定します。値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
LineSpacingRule
|
指定した段落の行間を取得または設定します。値の取得および設定が可能で、WdLineSpacing クラスの定数を使用します。 |
LineUnitAfter
|
指定した段落の後の間隔 (グリッド線単位) を取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
LineUnitBefore
|
指定した段落の前の間隔 (グリッド線単位) を設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
ListNumberOriginal
|
段落の元のリスト レベルを表す整数型 (Integer) の値を取得します。値の取得のみ可能です。 |
MirrorIndents
|
左右のインデントがそれぞれ同じ幅であるかどうかを表す長整数型 (Long) の値を取得または設定します。
使用できる値は、 True、 False、定数 wdUndefined のいずれかです。値の取得および設定が可能です。 |
NoLineNumber
|
True に設定すると、指定した段落に行番号が追加されなくなります。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
OutlineLevel
|
指定した段落のアウトライン レベルを取得または設定します。
値の取得および設定が可能で、WdOutlineLevel クラスの定数を使用します。 |
PageBreakBefore
|
True に設定すると、指定した段落の前に強制的に改ページが挿入されます。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Parent
|
指定された Paragraph オブジェクトの親オブジェクトを表すオブジェクト型 (Object) の値を取得します。 |
Range
|
指定した段落に含まれる文書の一部を表す Range オブジェクトを取得します。 |
ReadingOrder
|
指定した段落の読み取り順序を、配置を変更せずに取得または設定します。値の取得および設定が可能で、WdReadingOrder クラスの定数を使用します。 |
RightIndent
|
指定した段落の右インデント幅の値 (ポイント単位) を取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
Shading
|
指定した段落の網かけ書式を参照する Shading オブジェクトを取得します。 |
SpaceAfter
|
指定した段落または段組みの後の間隔をポイント単位で取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
SpaceAfterAuto
|
True に設定すると、指定した段落の後の間隔が自動的に設定されます。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
SpaceBefore
|
指定した段落の段落前の間隔をポイント単位で取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
SpaceBeforeAuto
|
True に設定すると、指定した段落の前の間隔が自動的に設定されます。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Style
|
指定したオブジェクトのスタイルを取得または設定します。値の取得および設定が可能で、バリアント型 (Variant) の値を使用します。 |
TabStops
|
指定した段落のすべてのユーザー設定のタブ位置を表す TabStops コレクションを取得または設定します。値の取得および設定が可能です。 |
TextboxTightWrap
|
図形またはテキスト ボックスの周囲で文字列を折り返す狭さを表す WdTextboxTightWrap 定数を設定します。 値の取得および設定が可能です。 |
WidowControl
|
True に設定すると、改ページ位置の自動調整が行われたとき、ページの先頭または末尾に 1 行だけ残して段落が区切られないように設定します。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
WordWrap
|
True に設定すると、指定した段落またはレイアウト枠内の単語が途中で折り返されます。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Paragraphs コレクション オブジェクト は、選択範囲、指定範囲、または文書内の Paragraph オブジェクトのコレクションです。
Paragraphs プロパティを使用して Paragraphs コレクションを取得します。
次の使用例は、選択された段落を 2 行の行間で右揃えに配置するように設定します。
Add、InsertParagraph、InsertParagraphAfter、または InsertParagraphBefore メソッドを使用して、新しい段落を文書に追加します。
次の使用例は、選択範囲の最初の段落の前に新しい段落を追加します。
次の使用例も、選択範囲の最初の段落の前に段落を追加します。
Paragraphs(Index) を使用して 1 つの Paragraph オブジェクトを取得します (Index にはインデックス番号を指定)。
次の使用例は、作業中の文書の最初の段落を右揃えに配置します。
文書内のこのコレクションに Count プロパティを使用して、メイン ストーリー (本文) のみに含まれる項目の数を取得します。他のストーリーに含まれる項目の数を取得するには、Range オブジェクトと共にコレクションを使用します。
Paragraphs オブジェクト メンバ は、選択範囲、指定範囲、または文書内の Paragraph オブジェクトのコレクションです。
メソッド
プロパティ
名前 |
説明 |
AddSpaceBetween FarEastAndAlpha
|
True に設定すると、指定した段落の日本語と英字の間隔が自動的に調整されます。
指定した段落の一部に対してのみ True に設定されていると、wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
AddSpaceBetween FarEastAndDigit
|
True に設定すると、指定した段落の日本語と数字の間隔が自動的に調整されます。
指定した段落の一部に対してのみ True が設定されていると、このプロパティは wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Alignment
|
指定した段落の配置を表す WdParagraphAlignment クラスの定数を設定します。値の取得および設定が可能です。 |
Application
|
Microsoft Word アプリケーションを表す Application オブジェクトを取得します。 |
AutoAdjustRightIndent
|
True に設定すると、1 行の文字数が指定されている場合に、指定した段落の右のインデント幅が自動調整されます。
指定した段落の一部に対してのみ AutoAdjustRightIndent プロパティが True に設定されていると、wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
BaseLineAlignment
|
フォントの垂直方向の配置を表す WdBaselineAlignment クラスの定数を設定します。値の取得および設定が可能です。 |
Borders
|
指定されたオブジェクトのすべての罫線を表す Borders コレクションを返します。 |
CharacterUnit FirstLineIndent
|
指定された段落の最初の行のインデントまたはぶら下げインデントの値 (文字単位) を設定します。
最初の行のインデントを設定するには正の値を使用し、ぶら下げインデントを設定するには負の値を使用します。
値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
CharacterUnitLeftIndent
|
指定された段落の左のインデント値 (文字単位) を設定します。値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
CharacterUnitRightIndent
|
指定された段落の右のインデント値 (文字単位) を設定します。値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
Count
|
コレクション内の段落の数を表す長整数型 (Long) の値を取得します。値の取得のみ可能です。 |
Creator
|
指定されたオブジェクトを作成したアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。値の取得のみ可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
DisableLineHeightGrid
|
True に設定すると、1 ページの行数が指定されている場合、指定した段落の文字列が行グリッドに配置されます。
指定した段落の一部に対してのみ DisableLineHeightGrid プロパティが True に設定されていると、wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
FarEastLineBreakControl
|
True に設定すると、指定した段落に東アジアの改行規則が適用されます。
指定した段落の一部に対してのみ FarEastLineBreakControl プロパティが True に設定されていると、wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
First
|
Paragraphs コレクション内の最初の項目を表す Paragraph オブジェクトを返します。 |
FirstLineIndent
|
段落の最初の行のインデント幅またはぶら下げインデント幅の値 (ポイント数) を設定します。
最初の行のインデントの場合は正の値を設定し、ぶら下げインデントの場合は負の値を設定します。
値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
Format
|
指定された段落の書式を表す ParagraphFormat オブジェクトを設定します。値の取得および設定が可能です。 |
HalfWidthPunctuation OnTopOfLine
|
True に設定すると、指定した段落の行頭の記号が 1/2 の幅の文字に変更されます。
指定した段落の一部に対してのみ True が設定されていると、このプロパティは wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
HangingPunctuation
|
True に設定すると、指定した段落の句読点のぶら下げが有効になります。
指定した段落の一部に対してのみ True が設定されていると、このプロパティは wdUndefined を返します。
値の取得および設定が可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Hyphenation
|
True に設定すると、指定した各段落が自動ハイフネーションの対象に含まれます。
False に設定すると、指定した段落が自動ハイフネーションの対象から除外されます。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
KeepTogether
|
True に設定すると、改ページ位置の自動調整が行われるとき、指定した各段落は分割されずに同じページになります。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
KeepWithNext
|
True に設定すると、改ページの自動修正が行われるとき、指定した各段落が次の段落と同じページになります。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Last
|
段落のコレクション内にある最後のオブジェクトを表す Paragraph オブジェクトを取得します。 |
LeftIndent
|
指定した各段落の左インデント幅 (ポイント単位) を表す単精度浮動小数点型 (Single) の値を取得または設定します。値の取得および設定が可能です。 |
LineSpacing
|
指定した段落の行間をポイント単位で設定します。値の取得および設定が可能です。単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
LineSpacingRule
|
指定した各段落の行間を取得または設定します。値の取得および設定が可能で、WdLineSpacing クラスの定数を使用します。 |
LineUnitAfter
|
指定した各段落の後の間隔 (グリッド線単位) を取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
LineUnitBefore
|
指定した各段落の前の間隔 (グリッド線単位) を取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
NoLineNumber
|
True に設定すると、指定した各段落に行番号が追加されなくなります。
使用できる値は、True、False、定数 wdUndefined のいずれかです。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
OutlineLevel
|
指定した各段落のアウトライン レベルを取得または設定します。値の取得および設定が可能で、WdOutlineLevel クラスの定数を使用します。 |
PageBreakBefore
|
True に設定すると、指定した各段落の前に強制的に改ページが挿入されます。
使用できる値は、True、False、定数 wdUndefined のいずれかです。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Parent
|
指定された Paragraphs オブジェクトの親オブジェクトを表すオブジェクト型 (Object) の値を取得します。 |
ReadingOrder
|
指定した各段落の読み取り順序を、配置を変更せずに取得または設定します。値の取得および設定が可能で、WdReadingOrder クラスの定数を使用します。 |
RightIndent
|
指定した各段落の右インデント幅の値 (ポイント単位) を取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
Shading
|
指定した各段落の網かけ書式を参照する Shading オブジェクトを取得します。 |
SpaceAfter
|
指定した段落または段組みの後の間隔をポイント単位で取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
SpaceAfterAuto
|
True に設定すると、指定した各段落の後の間隔が自動的に設定されます。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
SpaceBefore
|
指定した各段落の段落前の間隔をポイント単位で取得または設定します。値の取得および設定が可能で、単精度浮動小数点型 (Single) の値を使用します。 |
SpaceBeforeAuto
|
True に設定すると、指定した各段落の前の間隔が自動的に設定されます。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Style
|
指定した各段落のスタイルを取得または設定します。値の取得および設定が可能で、バリアント型 (Variant) の値を使用します。 |
TabStops
|
指定した各段落のすべてのユーザー設定のタブ位置を表す TabStops コレクションを取得または設定します。値の取得および設定が可能です。 |
WidowControl
|
True に設定すると、改ページ位置の自動調整が行われたとき、ページの先頭または末尾に 1 行だけ残して段落が区切られないように設定します。
使用できる値は、True、False、定数 wdUndefined のいずれかです。
値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
WordWrap
|
True に設定すると、指定した各段落の単語が途中で折り返されます。値の取得および設定が可能で、長整数型 (Long) の値を使用します。 |
Paragraphs プロパティ は、指定範囲、選択範囲、または文書内のすべての段落を表す Paragraphs コレクションを取得します。値の取得のみ可能です。
コレクションのメンバーを取得する方法については、「コレクションからオブジェクトを取得する」を参照してください。
次の使用例は、作業中の文書の最初のセクションに含まれるすべての段落で、行間を 1 行に設定します。
次の使用例は、選択範囲内の最初の段落の行間を 2 行に設定します。
Document.Shapes プロパティ は、指定した文書内のすべての Shape オブジェクトを表す Shapes コレクションを取得します。値の取得のみ可能です。
構文
式.Shapes
式 Document オブジェクトを表す変数を指定します。
このコレクションには、描画、図形、図、OLE オブジェクト、ActiveX コントロール、テキスト オブジェクト、および吹き出しを含めることができます。コレクションのメンバを取得する方法については、「コレクションからオブジェクトを取得する」を参照してください。
Shapes プロパティを文書に適用すると、ヘッダーとフッターを除き、文書の本文にあるすべての Shape オブジェクトを取得できます。
次の使用例は、新しい文書を作成し、それに幅 100 ポイント、高さ 50 ポイントの四角形を追加し、四角形の左上隅をページの左端から 5 ポイント、上端から 25 ポイントに配置します。
次の使用例は、作業中の文書にあるすべての図形に対して、塗りつぶしのテクスチャを設定します。
次の使用例は、作業中の文書の最初の図形に影を追加します。
Shapes コレクション オブジェクト は、Shape オブジェクトのコレクションであり、文書内のすべての図形、または文書内のすべてのヘッダーとフッターに含まれるすべての図形を表します。
各 Shape オブジェクトは、オートシェイプ、フリーフォーム、OLE オブジェクト、画像などの描画レイヤのオブジェクトを表します。
文書のオートシェイプだけに特定の操作を行ったり、選択された図形だけに特定の操作を行うなど、文書の図形の部分集合に対して操作を行う場合は、ShapeRange コレクションに操作を行う図形を含める必要があります。
Shapes コレクションを取得するには、Shapes プロパティを使用します。
次の使用例は、作業中の文書のすべての図形を選択します。
文書のすべての図形に対して、削除やプロパティの設定などの特定の操作を同時に行う場合、Range メソッドを使用して Shapes コレクションのすべての図形を含む ShapeRange オブジェクトを作成します。
次に、ShapeRange オブジェクトに対して適切なプロパティまたはメソッドを使用します。
文書に図形を追加し、新しく作成された図形を表す Shape オブジェクトを取得するには、Shapes コレクションの AddCallout、AddCurve、AddLabel、AddLine、AddOleControl、AddOleObject、AddPolyline、AddShape、AddTextbox、AddTextEffect、または BuildFreeForm のいずれかのメソッドを使用します。
次の使用例は、作業中の文書に四角形を追加します。
1 つの Shape オブジェクトを取得するには、Shapes(Index) を使用します (Index には、名前またはインデックス番号を指定)。
次の使用例は、作業中の文書の最初の図形を左右に反転します。
次の使用例は、作業中の文書の "Rectangle 1" という名前の図形を左右に反転します。
各図形には、作成したときに、既定の名前が付けられます。
たとえば、文書に 3 つの異なる図形を追加すると、"四角形 2"、"テキスト ボックス 3"、"楕円 4" ("Rectangle 2"、"TextBox 3"、"Oval 4") のように名前が付けられます。
図形にわかりやすい名前を付けるには、Name プロパティを使用します。
Shapes コレクションには、InlineShape オブジェクトは含まれません。
InlineShape オブジェクトは、文字と同じように扱われ、本文の行の中に文字として配置されます。
Shape オブジェクトは、文字列範囲にアンカーが配置されていますが、位置が固定されていないので、そのページの中のどこにでも配置することができます。
位置を固定した図形を位置を固定しない図形 (またはその逆) に変換するには、ConvertToInlineShape メソッドと ConvertToShape メソッドを使用します。
位置を固定した図形に変換できるのは、図、OLE オブジェクト、および ActiveX コントロールだけです。
文書の Shapes コレクションの Count プロパティを使用すると、本文だけに含まれている図形の数を取得できます。
すべてのヘッダーとフッターに含まれている図形の数を取得するには、いずれかの HeaderFooter オブジェクトで Shapes コレクションを使用します。
Shape オブジェクト は、オートシェイプ、フリーフォーム、OLE オブジェクト、ActiveX コントロール、図などの描画レイヤに含まれるオブジェクトを表します。
Shape オブジェクトは、Shapes コレクションのメンバであり、このコレクションには、文書の本文に含まれるすべての図形、または文書のすべてのヘッダーとフッターに含まれるすべての図形が含まれます。
図形は常に、アンカーが配置された範囲に対応付けられています。
アンカーを含むページのどこにでも、図形を配置することができます。
図形を表すオブジェクトには 3 種類あります。
1 つ目は文書のすべての図形を表す Shapes コレクションであり、2 つ目は文書の図形の部分集合を表す ShapeRange オブジェクト (たとえば、ShapeRange オブジェクトで文書の 1 番目と 4 番目の図形や、文書の選択されたすべての図形を表すことが可能) であり、3 つ目は文書の 1 つの図形を表す Shape オブジェクトです。
複数の図形や選択範囲内にある図形で同時に作業する場合は、ShapeRange コレクションを使用します。
1 つの Shape オブジェクトを取得するには、Shapes(Index) を使用します (Index には、名前またはインデックス番号を指定)。
次の使用例は、作業中の文書の最初の図形を左右に反転します。
次の使用例は、作業中の文書の "Rectangle 1" という名前の図形を左右に反転します。
各図形には、作成したときに、既定の名前が付けられます。
たとえば、文書に 3 つの異なる図形を追加すると、"四角形 2"、"テキスト ボックス 3"、"楕円 4" ("Rectangle 2"、"TextBox 3"、"Oval 4") のように名前が付けられます。
図形にわかりやすい名前を付けるには、Name プロパティを使用します。
ShapeRange(Index) を使用して、選択範囲内の図形を表す Shape オブジェクトを取得します (Index には、名前またはインデックス番号を指定)。
次の使用例は、選択範囲に少なくとも 1 つの図形が含まれている場合、選択範囲の最初の図形に塗りつぶしを設定します。
次の使用例は、選択範囲に少なくとも 1 つの図形が含まれている場合、選択範囲内のすべての図形に塗りつぶしを設定します。
指定した文書の図形のコレクションに Shape オブジェクトを追加し、新しく作成した図形を表す Shape オブジェクトを取得するには、次の Shapes コレクションのメソッドのいずれかを使用します。
つまり、AddCallout、AddCurve、AddLabel、AddLine、AddOleControl、AddOleObject、AddPolyline、AddShape、AddTextbox、AddTextEffect、BuildFreeForm のいずれかのメソッドです。
次の使用例は、作業中の文書に四角形を追加します。
グループ化された図形の中の 1 つの図形を表す Shape オブジェクトを取得するには、GroupItems(Index) を使用します (Index には、図形の名前またはグループ内のインデックス番号を指定)。
指定した図形範囲をグループ化し、新しくグループ化された図形のグループを表す 1 つの Shape オブジェクトを取得するには、Group メソッドまたは Regroup メソッドを使用します。
グループ化した図形は、他の図形で作業する場合と同様の方法で、グループで作業することができます。
すべての Shape オブジェクトでは、文字列範囲にアンカーが配置されます。
図形は、アンカーが配置された範囲の含まれる最初の段落に対応付けられます。その図形は、必ずアンカーのあるページと同じページに配置されます。
アンカーを表示するには、ShowObjectAnchors プロパティを True に設定します。その図形の Top および Left プロパティによって、図形の横位置および縦位置が決まります。RelativeHorizontalPosition および RelativeVerticalPosition プロパティによって、アンカーの配置された段落、アンカーの配置された段落を含む段、余白、または用紙の端のどれを配置の基準にするかが決まります。
図形の LockAnchor プロパティが True に設定されている場合、アンカーをページ上のアンカーの位置からドラッグして移動することはできません。
閉じた図形の塗りつぶしの書式を設定するすべてのプロパティとメソッドを含む FillFormat オブジェクトを取得するには、Fill プロパティを使用します。
Shadow プロパティは、影の書式設定に使用する ShadowFormat オブジェクトを取得します。
直線と矢印の書式を設定するプロパティとメソッドを含む LineFormat オブジェクトを取得するには、Line プロパティを使用します。
ワードアートの書式設定に使用する TextEffectFormat オブジェクトを取得するには、TextEffect プロパティを使用します。
線吹き出しの書式設定に使用する CalloutFormat オブジェクトを取得するには、Callout プロパティを使用します。
図形の周囲で文字列が折り返す方法の設定に使用する WrapFormat オブジェクトを取得するには、WrapFormat プロパティを使用します。
3-D 図形の作成に使用する ThreeDFormat オブジェクトを取得するには、ThreeD プロパティを使用します。
特定の図形の書式を他の図形にコピーするには、PickUp メソッドおよび Apply メソッドを使用します。
文書の既定の図形の書式を設定するには、Shape オブジェクトの SetShapesDefaultProperties メソッドを使用します。
新しく図形を作成すると、その図形は既定の図形から大部分の属性を継承します。
図形の種類 (フリーフォーム、オートシェイプ、OLE オブジェクト、吹き出し、リンクされた図など) を指定するには、Type プロパティを使用します。オートシェイプの種類 (楕円、四角形、吹き出しなど) を指定するには、AutoShapeType プロパティを使用します。
図形の大きさを指定するには、Width プロパティと Height プロパティを使用します。
TextFrame プロパティは、図形に文字列を追加したり、レイアウト枠の文字列をリンクするためのすべてのプロパティとメソッドを含む TextFrame オブジェクトを取得します。
Shape オブジェクトは、文字列範囲にアンカーが配置されていますが、位置が固定されていないので、そのページの中のどこにでも配置することができます。
InlineShape オブジェクトは、文字と同じように扱われ、本文の行の中に文字として配置されます。
位置を固定した図形を位置を固定しない図形 (またはその逆) に変換するには、ConvertToInlineShape メソッドと ConvertToShape メソッドを使用します。
位置を固定した図形に変換できるのは、図、OLE オブジェクト、および ActiveX コントロールだけです。
Tables プロパティ は、指定したセル、文書、指定範囲、選択範囲、または表内のすべての表を表す Tables コレクションを取得します。値の取得のみ可能です。
コレクションのメンバーを取得する方法については、「コレクションからオブジェクトを取得する」を参照してください。
次の使用例は、作業中の文書に 5 列 5 行の表を作成し、あらかじめ定義されている書式をこの表に設定します。
次の使用例は、作業中の文書の最初の表の先頭列に数値と文字列を挿入します。
Tables コレクション オブジェクト は、選択範囲、指定範囲、または文書の表を表す Table オブジェクトのコレクションです。
Tables プロパティを使用して Tables コレクションを取得します。
次の使用例は、作業中の文書の各表の周囲に罫線を適用します。
Add メソッドを使用して指定範囲に表を追加します。
次の使用例は、作業中の文書の先頭に 4 列 3 行の表を追加します。
Tables(index) を使用して 1 つの Table オブジェクトを取得します。
index にはインデックス番号を指定します。
インデックス番号は、選択範囲、指定範囲、または文書での表の位置を表します。
次の使用例は、作業中の文書の最初の表を文字列に変換します。
文書内のこのコレクションに Count プロパティを使用して、メイン テキスト ストーリーに含まれる項目の数を取得します。
ほかのストーリーに含まれる項目の数を取得するには、Range オブジェクトと共にコレクションを使用します。
表を使用する
表の作成、文字列の挿入、書式の設定
次の使用例は、文書の先頭に 4 列 3 行の表を挿入します。
For Each...Next 構造を使用して、表の中の各セルを順に参照します。
For Each...Next 構造の中では、InsertAfter メソッドを使用して表のセルに文字列 (セル 1、セル 2 など) を追加します。
表のセルに文字列を挿入する
次の使用例は、作業中の文書に含まれる最初の表の 1 番目のセルに、文字列を挿入します。
Cell メソッドは Cell オブジェクトを取得します。
Range プロパティは Range オブジェクトを取得します。
Delete メソッドで既存の文字列を削除し、InsertAfter メソッドで "セル 1,1" という文字列を挿入します。
表のセルから、文字列のみ (セル区切り記号を除く) を取得する
次の使用例は、作業中の文書に含まれる最初の表の先頭行の内容を取得し、表示します。
既存の文字列を表に変換する
次の使用例は、作業中の文書の先頭にタブで区切られた文字列を挿入し、その文字列を表に変換します。
表の各セルの内容を取得する
次の使用例は、文書の最初の表に含まれるセル数に等しい配列を定義します (Option Base 1 を仮定します)。
For Each...Next 構造を使用して、表の各セルの内容を取得し、その文字列を対応する配列要素に代入します。
作業中の文書内のすべての表を新しい文書にコピーする
次の使用例は、作業中の文書の表を新しい文書にコピーします。
表の列や行へのアクセス エラー
表の中の行または列に個別にアクセスする場合、表が均一でないと、実行時エラーが発生する可能性があります。
たとえば、作業中の文書に含まれる最初の表の各列の行数が等しくない場合、次の命令を実行するとエラーが発生します。
SelectColumn または SelectRow メソッドを使用して、列または行内のセルを最初に選択しておくと、このエラーの発生を防ぐことができます。
選択範囲を作成した後で、Selection オブジェクトに対して Cells プロパティを使用します。
次の使用例は、文書内の最初の表の先頭行を選択します。
Cells プロパティを使用して、選択されたセル (先頭行のすべてのセル) にアクセスするため、罫線を削除できます。
次の使用例は、文書の最初の表の先頭列を選択します。
For Each...Next ループを使用して、選択範囲 (先頭列のすべてのセル) 内の各セルに文字列を追加します。
Cell オブジェクト は、表のセルを表します。Cell オブジェクトは Cells コレクションのメンバーです。
Cells コレクションは指定されたオブジェクトのすべてのセルを表します。
Cell(row, column) を使用して Cell オブジェクトを取得します。
引数 row には行番号を、引数 column には列番号を指定します。
次の使用例は、先頭行の 2 番目のセルに網かけを設定します。
次の使用例は、先頭行の 1 番目のセルに網かけを設定します。
Add メソッドを使用して、Cell オブジェクトを Cells コレクションに追加します。
また、Selection オブジェクトの InsertCells メソッドを使用して、新しいセルを挿入します。
次の使用例は、myTable
の左上隅のセルの左側にセルを追加します。
次の使用例は、最初の表の左上の 2 つのセルを参照する範囲 (myRange
) を設定します。
範囲を設定し、Merge メソッドを使ってセルを結合します。
Rows または Columns コレクションに対して Add メソッドを使用して、セルの行または列を追加します。
Selection オブジェクトに対して Information プロパティを使用して、現在の行および列番号を取得します。
次の使用例は、選択範囲の最初のセルの幅を変更し、セルの行番号および列番号を表示します。
ShapeRange コレクション オブジェクト は、文書の図形の集合である図形範囲を表します。
図形範囲には、文書内の 1 つの図形を含めたり、文書内のすべての図形を含めることができます。
文書内のすべての図形、または選択範囲内の図形の中から特定の図形を選択して、図形範囲を構成できます。
たとえば、文書内の最初の 3 つの図形、文書内で選択されたすべての図形、または文書内のすべてのフリーフォームを ShapeRange コレクションに含めることができます。
メモ
Shape オブジェクトに対して行うほとんどの操作は、図形を 1 つだけ含む ShapeRange オブジェクトに対しても行えます。
操作によっては、複数の図形を含む ShapeRange オブジェクトに対して行うと、エラーが発生する場合があります。
名前またはインデックス番号を指定して図形の集合を取得する
Shapes.Range(index) を使用して、文書内の図形の集合を表す ShapeRange コレクションを取得します。
引数 index には、図形の名前またはインデックス番号、あるいは図形の名前またはインデックス番号のいずれかを含む配列を指定します。
Visual Basic の Array 関数を使用して、名前またはインデックス番号の配列を作成できます。
次の使用例は、現在の文書内の 1 番目と 3 番目の図形に塗りつぶしのパターンを設定します。
次の使用例は、作業中の文書の "楕円 4" と "四角形 5" という名前の図形を選択します。
Range メソッドを使用して、必要な数の図形を取得することができますが、コレクションのメンバーを 1 つだけ取得する場合は、Item メソッドを使用した方が簡単です。
たとえば、Shapes.Range(1)
よりも Shapes(1)
の方が記述が簡単になります。
選択範囲または指定範囲に含まれる ShapeRange コレクションを取得する
Selection.ShapeRange(index) を使用して、選択範囲内の図形を表す Shape オブジェクトを取得します。
引数 index には、名前またはインデックス番号を指定します。
次の使用例は、選択範囲に少なくとも 1 つの図形が含まれている場合、選択範囲の最初の図形に塗りつぶしを設定します。
次の使用例は、作業中の文書の最初のセクションのすべての図形を選択します。
ShapeRange オブジェクトの図形を配置、整列、およびグループ化する
図形の集合の位置を図形どうしの相対位置または文書を基準にして決めるには、Align、Distribute、または ZOrder メソッドを使用します。
図形範囲を基にして形成される単一の図形を作成して操作するには、Group、Regroup、または UnGroup メソッドを使用します。
Shape オブジェクトの GroupItems プロパティは、単一の図形を形成するためにグループ化されたすべての図形を表す GroupShapes オブジェクトを返します。
図形での操作をマクロに記録する場合は、常に ShapeRange プロパティが使用されます。
ShapeRange オブジェクトには、InlineShape オブジェクトは含まれません。
CanvasShapes コレクション は、描画キャンバスの図形を表します。
Shape オブジェクトまたは ShapeRange オブジェクトのいずれかの CanvasItemsプロパティを使用して、CanvasShapes コレクションを取得します。
図形を描画キャンバスに追加するには、CanvasShapes コレクションのメソッドである AddCallout、AddConnector、AddCurve、AddLabel、AddLine、AddPicture、AddPolyline、AddShape、AddTextbox、AddTextEffect、または BuildFreeForm を使用します。
次の使用例は、現在の文書に描画キャンバスを追加し、その描画キャンバスに 3 つの図形を追加します。
CanvasItems(index) を使用して、CanvasShapes コレクション内の単一の図形を取得します。
引数 index には名前またはインデックス番号を指定します。
次の使用例は、Line プロパティおよび Fill プロパティを設定し、描画キャンバス内の 3 番目の図形を垂直方向に反転します。
各図形には、作成時に既定の名前が付けられます。
たとえば、文書に 3 つの異なる図形を追加すると、"Rectangle 2"、"Text Box 3"、"Oval 4" のように名前が付けられます。
既定の名前を参照する、または図形にわかりやすい名前を付けるには、Name プロパティを使用します。
MsoShapeType 列挙 は、図形の種類または範囲を指定します。
名前 | 値 | 説明 |
msoAutoShape | 1 | オートシェイプ |
msoCallout | 2 | 引き出し線 |
msoCanvas | 20 | キャンバス |
msoChart | 3 | グラフ |
msoComment | 4 | コメント |
msoDiagram | 21 | ダイアグラム |
msoEmbeddedOLEObject | 7 | 埋め込み OLE オブジェクト |
msoFormControl | 8 | フォーム コントロール |
msoFreeform | 5 | フリーフォーム |
msoGroup | 6 | グループ |
msoIgxGraphic | 24 | SmartArt グラフィック |
msoInk | 22 | インク |
msoInkComment | 23 | インク コメント |
msoLine | 9 | 直線 |
msoLinkedOLEObject | 10 | リンク OLE オブジェクト |
msoLinkedPicture | 11 | リンク画像 |
msoMedia | 16 | メディア |
msoOLEControlObject | 12 | OLE コントロール オブジェクト |
msoPicture | 13 | 画像 |
msoPlaceholder | 14 | プレースホルダ |
msoScriptAnchor | 18 | スクリプト アンカー |
msoShapeTypeMixed | -2 | 図形の種類の組み合わせ |
msoTable | 19 | テーブル |
msoTextBox | 17 | テキスト ボックス |
msoTextEffect | 15 | テキスト効果 |
Shape.TextFrame プロパティ は、指定した図形の文字列が含まれる TextFrame オブジェクトを取得します。
構文
式.TextFrame
式 Shape オブジェクトを表す変数を指定します。
次の使用例は、myDocument に四角形を追加し、それに文字列を追加し、レイアウト枠の余白を設定します。
StoryRanges プロパティ は、指定された文書のすべてのストーリーを表す StoryRanges コレクションを取得します。値の取得のみ可能です。
コレクションのメンバーを取得する方法については、「コレクションからオブジェクトを取得する」を参照してください。
次の使用例は、StoryRanges コレクションのメンバーを 1 つずつ調べ、偶数ページ フッター ストーリー (定数 wdPrimaryFooterStory) が StoryRanges コレクションに含まれているかどうかを確認します。
次の使用例は、プライマリ ヘッダー ストーリーに文字列を追加し、この文字列を表示します。
StoryRanges コレクション オブジェクト は、文書のストーリーを表す Range オブジェクトのコレクションです。
StoryRanges プロパティを使用して StoryRanges コレクションを取得します。
次の使用例は、作業中の文書でメイン テキスト ストーリー以外のすべてのストーリーの文字列から、ユーザーが設定した文字書式を削除します。
Add メソッドは StoryRanges コレクションでは使用できません。
StoryRanges コレクションのストーリーの数には制限はありません。
StoryRanges(index) を使用して、1 つのストーリーを Range オブジェクトとして取得します。
index には wdStoryType クラスの定数を指定します。
次の使用例は、文字列をプライマリ ヘッダー ストーリーに追加し、この文字列を表示します。
次の使用例は、作業中の文書の脚注の文字列を新しい文書にコピーします。
指定された文書で使用できないストーリーを取得しようとすると、エラーになります。
次の使用例は、作業中の文書で脚注ストーリーを使用できるかどうかを調べます。
NextStoryRange プロパティを使用して文書のすべてのストーリーを参照します。
次の使用例は、作業中の各ストーリーで "Microsoft Word" という文字列を検索します。文字列が見つかると、文字列に斜体の書式を設定します。