アクション クエリとその使用方法
アクション クエリとは、1 つの操作で多くのレコードを変更するクエリです。アクション クエリには、削除、更新、追加、およびテーブル作成の 4 つの種類があります。
ここでは、次の例を挙げて説明します。
削除クエリ
更新クエリ
追加クエリ
テーブル作成クエリ
削除クエリ
1 つまたは複数のテーブルから一連のレコードを削除します。たとえば、削除クエリを使って、廃止になった商品や受注がないものを削除できます。削除クエリでは、レコード内の選択されたフィールドではなく、必ずレコード全体を削除します。
削除クエリの作成については、 をクリックしてください。
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更新クエリ
1 つまたは複数のテーブルにある一連のレコードをまとめて変更します。たとえば、すべての乳製品の価格を 10% 引き上げたり、特定の職種の社員に対する給料を 5% 引き上げたりできます。更新クエリを使うと、既存のテーブルのデータを変更できます。
更新クエリの作成については、 をクリックしてください。
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追加クエリ
1 つまたは複数のテーブルの一連のレコードを、1 つまたは複数のテーブルの最後に追加します。たとえば、新規の得意先を獲得し、それらの得意先の情報テーブルを含むデータベースを入手したとします。この情報をすべて入力する手間を省くため、追加クエリを使ってデータを [得意先] テーブルに追加できます。追加クエリは、次のような場合にも役に立ちます。
- 抽出条件に基づいてフィールドを追加する場合。たとえば、注文に対して商品を発送していない得意先の名前と住所だけを追加することができます。
- 1 つのテーブルのフィールドで、他のテーブルにないものがあるときにレコードを追加する場合。たとえば、ノースウィンド データベースの場合、[得意先] テーブルには 12 のフィールドがあります。この 12 のフィールドのうち 10 個に一致するフィールドが含まれる他のテーブルからレコードを追加するとします。この場合、一致するフィールドにデータが追加され、他のフィールドは無視されます。
追加クエリの作成については、 をクリックしてください。
追加クエリの例
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テーブル作成クエリ
1 つまたは複数のテーブルにあるデータのすべて、または一部から新規テーブルを作成します。テーブル作成クエリは、次のような場合に便利です。
- 他の Access データベースへエクスポートするテーブルを作成する場合。たとえば、[社員] テーブルのいくつかのフィールドを含むテーブルを作成し、そのテーブルを人事部が使用するデータベースへエクスポートするときなどです。
- 特定の時刻以降のデータを表示するデータ アクセス ページを作成する場合。たとえば、テーブルに保存されている 2006 年 4 月 1 日の 9 : 00 AM 時点でのデータを基に、2006 年 5 月 15 日に第 1 四半期売上合計を示すデータ アクセス ページを表示するとします。クエリや SQL ステートメントを基にしたデータ アクセス ページでは、特定の日付や時刻におけるレコードではなく、最新のデータ (2006 年 5 月 15 日のデータ) が抽出されます。2006 年 4 月 1 日の 9 : 00 AM 時点のデータを正確に保存するには、まず必要なレコードを取得し、取得したレコードを新規テーブルに保存するテーブル作成クエリを作成します。次にクエリではなくこのテーブルを基にデータ アクセス ページを作成します。
- テーブルのバックアップ コピーを作成する場合。
- 古いレコードを含むヒストリ テーブルを作成する場合。たとえば、[受注] テーブルから古い受注データを削除する前に、それらを保存するテーブルを作成できます。
- 複数テーブル クエリや SQL ステートメントを基にしたフォーム、レポート、およびデータ アクセス ページの速度を向上させる場合。たとえば、合計を含む 5 つのテーブル クエリを基に複数のレポートを印刷するとします。この場合、必要なレコードを取得し、1 つのテーブルに格納するテーブル作成クエリを作成することにより、実行速度を向上させることができます。次にこのレポートを基にレポートを作成するか、SQL ステートメントでこのテーブルをフォーム、レポート、およびデータ アクセス ページのレコード ソースとして指定すると、レポートごとにクエリを実行する必要がなくなります。ただし、テーブルのデータはテーブル作成クエリを実行するときには圧縮されています。
テーブル作成クエリの例
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