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FreeBASIC の 式と文 (構文の実体)を紹介します。

序文:
簡単に言うと、式は値を表し、文は操作を表します。
しかし、実際には、いくつかの特別な式は合成されて複数の値を表すことがあり、いくつかの文はいくつかの下位の操作/文で構成されることがあります。
また、文脈によっては、命令文も式とみなされることがあります。

文には、式、キーワード、演算子、その他の要素など、他の構成要素を含めることができます。
式は、値を返す文の一部です。したがって、値が期待されるときは、いつでも式を使うことができます。

以下の説明では、式や文の定義をあまり正確に行っていません。これを実現するのは困難です。
ここでは、すべての種類の式や文を網羅しているわけではなく、簡単な例だけを取り上げています。

式は、数学演算または論理演算を実行できる 1つ以上の用語の集合です。 正確には、式には少なくとも 1つの演算対象が必要ですが、演算子を含めることはできません。
用語は、通常、直定数、変数、関数のいずれかであり、これらを演算子と組み合わせることで、例えば、文字列、数値、ブーリアン、ユーザー定義の型などに評価されます。
値はそれ自体、変数と同様に単純な式です。変数を評価すると、その変数が参照する値が得られます。

式は、計算の実行、変数の操作、文字列の連結などに使えます。
式は、優先順位に従って評価されます。デフォルトの優先順位を変更するには、括弧を使います。

文は、プログラムの実行の基本単位です。文は、FreeBASIC プログラムにおける完全な命令です。
文には、キーワード、演算子、変数、直定数値、定数、式などを含めることができます。

文は以下のように分類されます:
- 宣言文:変数、定数、手続きに名前を付けたり、初期化したりする文です。
- 実行可能文:動作を開始する命令文です。これらの命令文は、手続きを呼び出したり、コードブロックでループしたり分岐したり、変数や定数に値や式を代入したりすることができます。最後のケースは、式文と呼ばれます。最も一般的な式文は、代入と関数の呼び出しです。

文は通常、終止文字なしで 1行で構成されますが、次のようにもできます:
- 区切り文字であるコロン (:) を使って複数の命令文を同じ行につなげることもできます。
- または、継続文字であるアンダースコア (_) を使って命令文を次の行に続けて、命令文をある行から次の行に拡張することもできます。

式 / 文の基本的な例
上記の定義を説明するための、基本的な例です。

式の基本例
- 算術式:
10
これは、数値の 10 に評価される式です。
10 + 13
これは、数値 23 を生成するために評価される式です。

-文字列式:
"hello"
文字列 "hello" と評価されます。
"hello" & " " & "world"
文字列 "hello world" と評価されます。

-複合式:
Len("hello" & " " & "world")
文字列式の長さを評価する Len 関数。

-論理式:
10 > 9
論理値の真として評価されます(より正確には、ここでは整数値 -1 を生成します)。
10 < 20
論理値の偽と評価されます(正確には、ここでは整数値 0 を生成します)。
true
論理値の真として評価されます。
a=20 And b=30
a と b の値に基づいて、真(-1)または偽(0)と評価されます。

文の基本例
- 文:
Print 10 + 13
Print "hello" & " " & "world"

ここで、2つの Print 文の引数は上記の式です。

-代入文:
average = 55 + 33
ここで、右辺は式です。

-初期化子を使った宣言文:
Dim As Integer I = J + 3
ここで、初期化子の右辺は式です。

-条件文:
If (expression) Then
statement 1
Else
statement 2
End If
If 文に続く式が真と評価されれば、文 1が実行され、そうでなければ文 2が実行されます。

参照:
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ページ歴史:2021-10-28 10:36:18
日本語翻訳:WATANABE Makoto、原文著作者:fxm

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