Accessでお仕事 データベースのデザインについて

データベースのデザインについて

テーブル、フォーム、およびその他のオブジェクトを実際に作成してデータベースを構築する前に、データベースのデザインに時間をかけることが大切です。Access データベースと Access プロジェクトのどちらを使用する場合でも、作成したデータベースで的確かつ効率的にデータを利用できるようなデザインを考えます。

Access データベースの説明と使い方の詳細については、ここをクリックしてください。

Access プロジェクトの説明の詳細については、ここをクリックしてください。

データベースをデザインする手順

ここでは、データベースをデザインする基本的な手順について説明します。

  1. データベースの目的を決めます。

  2. データベースに必要なテーブルを決めます。

  3. テーブルに必要なフィールドを決めます。

  4. 各レコードの固有の値を持つフィールドを識別します。

  5. テーブル間のリレーションシップを決めます。

  6. デザインを調整します。

  7. データを入力し、ほかのデータベース オブジェクトを作成します。

  8. Access の解析ツールを使ってデータベースを解析します。

1  データベースの目的を決めます。

データベースをデザインする場合、最初にデータベースの目的と運用方法を決めます。データベースからどのような情報を取得するかを明確にします。テーブルにどのような主題で情報を格納するか、フィールドにテーブルの主題に沿ってどのような情報を格納するかを決めます。

データベースのユーザーと話し合います。データベースを使って何をするかを考え、レポートの原案を作成し、現在データの記録に使用しているフォームを集めます。これから作成するデータベースと同じようなデザインのデータベースがあれば調べて参考にします。

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2  データベースに必要なテーブルを決めます。

テーブルのデザインの決定は、データベースをデザインする過程の中で最も手のかかる作業です。データベースでどのようなレポートを印刷し、どのようなフォームを使い、データベースを使って何をするかが決まっても、それらの基になるテーブルの構造を決めたことにはなりません。

Access を使わずにテーブルをデザインすることもできます。最初は紙にデザインの原案をまとめてから調整するのも 1 つの方法です。テーブルをデザインするときは、以下のようなデザインの方針を基に情報を分割します。

Access データベースのテーブルの説明と使い方については、ここをクリックしてください。Access データベースのテーブルのパフォーマンス全般の最適化については、ここをクリックしてください。

Access プロジェクトのパフォーマンスの最適化については、ここをクリックしてください。

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3  テーブルに必要なフィールドを決めます。

テーブルには 1 つの主題に関する情報をまとめ、各フィールドにはテーブルの主題に関する個別の情報を含めます。たとえば、顧客に関するテーブルには、顧客の会社名、住所、都道府県名、および電話番号を設定します。フィールドを決める場合は、次のヒントを参考にしてください。

Access データベースの使用できるフィールドのデータ型については、ここをクリックしてください。

Access データベースのフィールドのデータ型と Access プロジェクトのフィールドのデータ型を比較するには、ここをクリックしてください。

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4  各レコードの固有の値を持つフィールドを識別します。

たとえば、ある顧客の情報とその顧客から受けたすべての注文を結合するなど、Access で個別のテーブルに保存された情報を結合するために使うフィールドを識別します。データベースの各テーブルには、テーブルの各レコードを固有に識別できるフィールドを 1 つまたは 1 組含める必要があります。このようなフィールドを主キーと呼びます。

Access データベースの主キーについては、ここをクリックしてください。

SQL Server データベースの主キーについては、ここをクリックしてください。

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5  テーブル間のリレーションシップを決めます。

複数のテーブルに情報を分割し、主キーとして使うフィールドを決めた後は、関連付けられた情報を Access で再度結合する手段が必要になります。そのためには、Access データベースのテーブル間のリレーションシップを定義します。

SQL Server データベースのリレーションシップの詳細については、ここをクリックしてください。

既存のデータベースでのリレーションシップの使用例を参考にすると便利です。たとえば、ノースウィンド データベースのテーブル間のリレーションシップを表示するには、ノースウィンド データベースを開いて、[ツール] メニューの [リレーションシップ] をクリックします。また、ノースウィンド プロジェクトおよび Microsoft SQL Server データベースでもリレーションシップを確認できます。

参照整合性の詳細については、ここをクリックしてください。

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6  デザインを調整します。

テーブル、フィールド、およびリレーションシップを作成した後はデザインを再検討し、データベースに問題のある箇所が残っていないかどうかを調べます。この時点でのデザインの変更は、テーブルにデータを入力した後で変更するよりも簡単です。

テーブルを作成してテーブル間のリレーションシップを設定し、テーブルに十分なサンプル データを入力すると、デザインをテストできます。データベースのリレーションシップをテストするには、クエリを作成して期待どおりの結果が得られるかどうかを確認します。フォームおよびレポートを大まかに作成し、期待どおりにデータが表示されるかどうかを確認してください。不必要なデータの重複が見つかった場合は削除します。問題がある場合はデザインを調整します。

Access データベースのクエリの説明と使い方の詳細については、ここをクリックしてください。

SQL Server データベースのビューの操作の詳細については、ここをクリックしてください。

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7  データを入力し、ほかのデータベース オブジェクトを作成します。

デザインの方針に適ったテーブルの構造であることが確認できた場合は、テーブルに既存のデータをすべて追加します。必要な場合は、クエリ、フォーム、レポート、データ アクセス ページ、マクロ、およびモジュールを作成します。

Access プロジェクトのデータベース オブジェクトと Access データベースのデータベース オブジェクトを比較するには、ここをクリックしてください。

Access データベースへのデータのインポートの詳細については、ここをクリックしてください。

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8  Access の解析ツールを使ってデータベースを解析します。

Access には、Access データベースのデザインを調整するために、テーブル正規化ウィザードとパフォーマンス最適化ツールの 2 種類のツールがあります。テーブル正規化ウィザードでは、 1 つずつテーブルを解析し、必要な場合は新しいテーブル構造とリレーションシップを提案し、適切な場合はテーブルを複数の新しい関連テーブルに分割できます。テーブル正規化ウィザードの起動については、 をクリックしてください。

パフォーマンス最適化ツールでは、データベース全体が解析され、データベースの機能を向上させるための推奨事項や提案事項が作成されます。このウィザードでは、提案事項や推奨事項を実行することもできます。パフォーマンス最適化ツールの使い方については、 をクリックしてください。

ノースウィンド データベースのデザインまたはデータベース ウィザードを使って作成されるデータベースのデザインでは、これ以外にも Access データベースをデザインする方法を参照できます。データベース ウィザードの使い方については、 をクリックしてください。

SQL Server データベースを分析してその操作性を向上させる方法の詳細については、SQL Server のマニュアルを参照してください。

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