FreeBASIC CompilerFAQ

- FreeBASIC とは何ですか?

- だれが FreeBASIC に関与していますか?

- なぜ QBasic より FreeBASIC を使う方がよいですか?

- なぜ、他のより新しい BASIC ではなく、FreeBASIC を使った方が良いですか?

- FreeBASIC は、どれくらい速いですか?

- FreeBASIC は、QuickBASIC と、どの程度、互換性がありますか?

- FreeBASIC は、Windows、DOS、Linux で、どの程度、互換性がありますか?

- FreeBASIC は、オブジェクト指向プログラミングをサポートしますか?

- WFB の将来のプランは何ですか ? ToDo リストは ?

- FB で GUI アプリケーションをプログラムできますか?

- FB は、複雑な大きいアプリケーションに適していますか?

- FreeBASIC アプリケーションで、ラテン文字以外を使えますか?

- FB の Serial/COM と Hardware/CPU ポートを使ってもよいですか?

- FreeBASIC に関する詳しい情報は、どこで見つけることができますか?

- FreeBASIC を始動するとき、QB GUI はなぜ開きませんか?

- 関連文書のオフライン版を入手できますか?

- FB 方言の、裏にある考えは何ですか?

- xx より大きい配列を定義すると、なぜプログラムはダウンしますか?

- プログラムが、「-llibname を見つけることができない」のメッセージで、コンパイルできないのはなぜですか？

- C ライブラリには、どのようにして、リンクしますか?

- デバッガを使えますか?

- FB と共に含まれている、AS.EXE、AR.EXE、LD.EXE ファイルの目標は何ですか?

- ソース・ファイルの大きさに関して限界がありますか?

- OS を、FreeBASIC で書いてもよいですか?

- 私は OS を開発していて、私の OS に FreeBASIC を移植できますか?

- FreeBASIC は、C++ などのように、関数からの参照を戻すことをサポートしますか?

FreeBASICは、無料の BASIC コンパイラで、Windows（32ビットおよび64ビット）、32ビットプロテクトモードDOS（DJGPP などの COG 実行可能ファイル）、Linux（x86、x86_64、ARM）で動作します。
これは、マイクロソフト QuickBASIC への、コード互換、そして、無料の代替手段を提供する試みとして始まりました。
しかし、すぐに強力な開発ツールに成長しました。
既に、デフォルトで、Allegro、SDL、OpenGL、その他の多くのライブラリが、インストールされて、サポートされています。

QuickBASIC とほとんど互換性がある構文に加え、FreeBASIC は古い言語にいくつかの新機能を導入します。
変数と関数へのポインタや、符号無しのデータ型を、含んでいます。

FreeBASIC コンパイラは、self-hosting です - つまり、FreeBASIC は、FreeBASIC で書かれています。
しかし、ライブラリは、C で書かれています。

FreeBASIC の最初のバージョンは、V1ctor 一人だけで開発されました。
後のバージョンは、多くの人々の貢献を受けました。
特に、Lillo は、Linux ポートと描画ライブラリを発展させました。そして、DrV は、DOS ポートを開発しました。

FreeBASIC 著作権者 を参照して下さい。

FreeBASIC は、QBasic、QuickBASIC、PDS、DOS のための Visual Basic より、無数の利点があります。

• FreeBASIC は、32ビットおよび64ビットのプロセッサをサポートします。QBasic は、16ビットの CPU のために設計されています。
• FreeBASIC は、現在の OS をサポートします。 Windows、Linux、および 32ビットの DOS で使えます。
• FreeBASIC は、SDL、Direct2D か DirectX、Win32、OpenGL などの最新の API をサポートします。
• FreeBASIC は、GPLの下で配布されます。これは、QuickBASIC や、他の BASIC の多くのコピーと異なって、無料で、法的にも、自由に使えることを、意味します。
• ライブラリは、追加例外を持つ LGPL の下で、配布されます。これは、あなたがコンパイルしたプログラムで、それを販売することを含め、やりたいことは何でもできる、ことを意味しています。
• FreeBASIC は、QuickBASIC / 他の BASICs より、数倍速いです。
• FreeBASIC は、ポインタやインライン・アッセンブリなどの多くの特徴をサポートします。
  インライン・アッセンブリは、プログラムの一部に、アセンブラコード(機械語と1対1に対応した低級言語によるプログラム)を埋め込むことです。
  QuickBASIC や、他の BASIC では、ポインタやインライン・アッセンブリは、使えません。
• QuickBASIC は、DOS だけをサポートします。
  Windows の DOSエミュレーションのサポートは、Windows の バージョン・アップの度に、より希薄になっています。 (その結果、Windows で QuickBASIC を使うことが難しくなっています。)
  Windows Vista 以降は、DOS アプリケーションのために、描画も、全画面テキストも、サポートしません。

FreeBASIC は、他のほとんどの BASIC 言語実現より、FreeBASIC を魅力あるものにする、多くの特色があります:

• FreeBASIC は、標準の BASIC 構文を、厳密に固く守ります。これは、より簡単に使えることを、意味します。
• FreeBASIC は、バイトコードではなく、実際のプログラム(実行ファイル)にコンパイルされます。
• FreeBASIC は、FreeBASIC の開発に活発に参加した、大きく、献身的な、共同体があります。
• FreeBASIC は、一般的な C ライブラリにアクセスする、標準の方法を利用します。
  例えば、SDL (Simple DirectMedia Layer) は、新しい組み込みコマンドではなく、標準の C SDL です。
• FreeBASIC は、Windows、Linux、32-bit DOS に、移植されています。
  FreeBASIC は、3つの移植の間で、一貫した構文を保有します。

共同体によって実行されたほとんどのテストで、FreeBASIC が、QuickBASIC よりかなり速いことを示しました。ほとんどの他の GPL や、商業 BASICs より速く、そして、速度に関して、GCC(GNU C Compiler)に、しばしば近づいています。
独立テストチーム Computer Languages Benchmark Game∞ は、Linux のための FreeBASIC に、GNU g++ より、1.8倍遅い速度を、与えました。
テストは、コンソール・プログラムにおける、計算、メモリとディスクへのアクセス速度に関するもので、描画能力は、全くテストされませんでした。
これは、FreeBASIC が、まだ最適化コンパイラではない、と判断するような、悪い結果ではありません。

注目に値する速度不足の、1つの領域は、32ビットのコンソール・モードです。
FreeBASIC は、他の32ビットのコンソール・モード・アプリケーションと、堅実に同等です。
しかし、32ビットのコンソール・モード操作は、QuickBASIC で見られるように、16ビットのコンソール操作より、かなり遅いです。
DOS バージョンでは、いくつかの I/O 操作が、16ビットの BASIC から FB に移植すると、減速します - コードを最適化すると、速度は戻ります。

FreeBASIC の内蔵の描画ライブラリは、QB で多く使われた描画モード(モード7、12、13)を模倣しています。そして、QB で特徴とされた全ての描画基関数を、実装しています。

ほとんどの互換性の問題は、古い QB プログラムでの、8086-DOS-ハードウェア仕様の、低レベル技術の使用から起こります。
VGA ポート・プログラミング、DOS 中断、メモリ・セグメント切替え、画面メモリに poke すること、PC スピーカーを使った音楽演奏は、直接サポートされません。外部のライブラリを使って、それらをサポート、または模倣することは、できますが。
古い QB プログラムを移植する上での他の問題は、以下があります。
変数名が新しい FB キーワードと衝突する、 型接尾辞とQBキーワードの名前を持った変数、 FB では、デフォルト整数サイズは、32ビット、などです。
これらは、コマンド行スイッチ -lang qb で、FreeBASICを実行することで、扱います。

FreeBASIC と QuickBASIC の違い を参照ください。

FreeBASIC は、Windows、MS-DOS、FreeDOS、Linux で、完全に互換性があります。
すべての、3つのプラットホームのためにプログラムを作ろうと計画しているときは、しかし、API の有用性を覚えておいてください
-- 例えば、OpenGL を利用するコードは、Windows と Linux で働きますが、DOS では働きません。OpenGL は、DOS で利用できないからです。

FreeBASIC は、クラス（ユーザ定義型）をサポートします。これは、メンバ関数（メソッド）、静的メソッド、静的メンバ変数、構築子、破壊子、プロパティ、演算子の多重定義、単一継承、仮想メソッドと抽象メソッド（多義性）、および実行時型情報（RTTI）を持ちます。
OOP 機能に関する今後の計画には、多重継承やインタフェースのサポート追加が含まれています。
詳細については、以下を参照下さい： オブジェクトとしての型 入門(1).

将来のリリースで計画されている内容については、以下を参照下さい。 fbc's todo.txt∞.

はい、できます。
Windows と Linux の GUI API を呼べるようにするヘッダーは、それぞれのバージョンで提供されます。しかし、この方法で作られたプログラムは、移植できません。

移植可能なプログラミングのために、GTK (GIMP Tool Kit) としてのマルチプラットフォーム GUI ラッパー・ライブラリか、wx-Widgets が使えます。
GTK ヘッダーは、FB で提供されます。しかし、現在 FB で利用できる OOP の機能性は、wx-Widgets の使用を妨げます。
これらのライブラリを使って作られたプログラムは、ユーザに、ラッパー・ライブラリを、システムにインストールするように要求するかもしれません。

ゲームと、小さい描画アプリケーションのために、いくつかの FB-固有のライブラリーがあります。
FB-固有のライブラリーは、ボタンのような単純なコントロールと、描画画面の中の編集ボックスを、描いて、管理します。
これらのライブラリで作られたプログラムは、完全に移植可能です。

参考：FreeBASIC GTK 教本

参考：GTK+ for Windows Runtime Environment
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_gtk-win/

参考：GTK v1.2 チュートリアル(日本語版)
http://www.kitanet.ne.jp/~asler/linux/gtk/ja/gtk_tut_ja.html

参考：Howto: Rapid GUI creation with FreeBasic and glade/Gtk
http://www.siebke.com/freebasic/howto_glade_freebasic.pdf

参考：GUI ライブラリ Window9

FB コンパイラは、self-hosting です。つまり、FBは、FB それ自体が、FB でプログラムされています。
これは、現在、120 000 行以上のコードで、かなり複雑なアプリケーションであることを意味します。

FreeBASIC は、ユニコード・サポートがあります。ユニコード・サポートは、与えられたプラットホームのための C ランタイム・ライブラリによって提供されます。
これは、FB DOS では、ユニコードが使えないことを意味します。
DOS 以外のプラットホームでは、Wstring を使って、必要な文字は全てサポートされます。
ファイル OPEN キーワードには、異なった符号化を考慮する、追加 Encoding パラメタがあります。
FreeBASIC は、これ自体が FB でコード化されています。これは、あなたのソースを、ユニコード・エディタで、コーディングできることを意味します。このため、コメントと文字列直定数は、どんな文字集合でも使うことができます。(変数と手続きのための、キーワード、ラベル、および名前は、ASCII セットの中の文字を使わなければなりません。)

画面への出力については、サポートは、実行画面と描画画面で、異なっています。
実行画面では、非ラテン文字の Wstring 表示は、コンソール・フォントがそれらをサポートするなら、サポートされます。
描画モードは、内部の CP437 文字セット (古いDOS 文字セット) フォントを使います。このため、非ラテン文字の出力は、カスタム・メード・ラスタ・フォントと、DRAW STRING キーワードを、使う必要があります。
第三者ツールで、外部のフォントをつかんで、外部のフォントを DRAW STRING 形式に変換するものが、存在しています。

はい。FB は、外部ライブラリなしで、シリアル/COM ポートと、ハードウェア/CPU ポートに、アクセスするための、組込み関数を持っています。
あなたの OS についての詳細は、OS specific FAQ's を参照下さい。そして、Open Com、INP、OUT も、参照下さい。

FreeBASIC ウィキは、FreeBASIC を使うための、最新のマニュアルです。ここ∞ を参照して下さい。

FreeBASIC に関連する、活動しているフォーラムは、公式フォーラム∞ と、qbasicnews∞、Pete's QB Site∞、the FB Games directory∞、freebasic-portal.de (ドイツ語)∞ があります。

発刊中の雑誌で、定期的に、FreeBASIC に関連する記事を掲載しているのは、QB Express∞ と QBXL Magazine∞ です。
これらの雑誌は、いつも新しい記事を探しているので、FreeBASIC に関する記事のために良いアイデアがあるなら、投稿してください!

QB には、統合開発環境(IDE)がありました。 FreeBASIC には、IDE が同梱されていません。
FreeBASIC は、ただ、コンパイラで、QuickBASIC の完全なクローンではありせん。
FreeBASIC は、コンソール・モード・アプリケーションです。
FreeBASIC は、コマンドラインで、BAS ファイルを受け入れて、EXE ファイルを吐き出します。

あなたの OS の、最も単純な、プレーン・テキスト・エディタ(メモ帳、EDIT、...)で、BAS ファイルを作成して、次に、コンパイラを実行できます。

構文着色や、エラー着色や、複数ファイルの管理や、統合デバッガや、コンテキスト・ヘルプなどを必要とするなら、IDE を使って下さい。
利用可能な IDE とエディタについて、OS specific FAQ's を参照下さい。

このオンラインWikiは、FBの公式文書です。
通常、これは、FBの開発バージョンで見つけた最新の改善を織り込んでいます。
この wiki のオフライン版（CHM HTMLおよび他の形式）は、SourceForge の fbc ダウンロードサイトの文書ディレクトリ∞から入手できます。

考えは、QB コードとの、後方互換性を維持しながら、言語として、継続して改良を進められるようにすることです。
QB 構文の曖昧な言葉遣いは、OOP が必要とする、より厳格なスタイルと、互換性がありません。
新しい FB キーワードは、古い QB プログラムの変数名と、しばしば、衝突しました。QB は、変数名と、UDT でない手続きに、ドットを使えました。
3つの方言 (-lang fb、-lang qb、-lang fblite) 指定は、FreeBASIC と QB の 2つの世界のベストを、一体化できるようにします。

• lang fb は、OOP プログラミングに必要なフレームワークを提供します。他の方言は、OOP へのアクセスを与えません。
• lang qb は、開発者が、qb プログラムとの互換性を増やし続けることを、認めます。FBの、より新しいキーワードは、キーワードの前に、2つのアンダーバーを付けることによって、使えるようになります。
  例えば、Getmouse は、__Getmouse を使うことによって、呼ぶことができます。
• lang fblite は、FreeBASIC に、言語の互換性を 提供します。 QBASIC により近い互換のコード化スタイルになります。

詳細は、FreeBASIC の方言 を参照下さい。

一般に、自動(記憶域クラス) 固定長配列を大きくし過ぎると、これは起こります。これはプログラム・スタックを崩壊させています。
あなたには、下記のオプションがあります:

静的 配列と、可変長 配列は、その要素データに、プログラム・スタックを使いません。このため、自動固定長配列に関連する問題を起こしません。
詳しい情報は、記憶域クラス を参照下さい。

静的 として巨大なバッファを保存したり、デフォルトをはるかに越えるスタック・サイズを増やすことは、あまり良い考えではないということに、注意して下さい。
というのは、これは、プログラムをロードしてスタートするために必要な記憶の固定量を増やすからです。
たとえ、その大部分が後で使用されなくても、パフォーマンスを低下させ、あるいは、プログラムをロードすることを拒否さえするからです。

これは、リンカにより引き起こされたエラーです。
プログラムは #Inclib でプログラム・コードで指定されるか、または -l でコンパイラ・コマンドラインで指定された、外部ライブラリにリンクされています。
しかし、リンカーは、いずれのライブラリ・パスでも一致するファイルを見つけることができませんでした。
ライブラリのホームページを確認して、コンパイルするライブラリをダウンロードする方法を調べて下さい。
また、外部ライブラリ索引 で、ライブラリに関する情報が見つかるか確認してください。
ライブラリの一般的な情報と使い方については、既存のライブラリを使う およびそこにリストされている関連ページを参照してください。

C ライブラリは、それらが C の中にある状態と、ほとんど同じ方法で、FreeBASIC に設定されています。
FreeBASIC に含まれる全てのライブラリは、"library name.bi" という名前の、基本のインクルード・ファイルを持っています。
基本インクルード・ファイルは、ライブラリを含むために、#INCLIB メタコマンドを使います。そして、ライブラリの中で関数を宣言するために、Declare 命令文 を使います。
FreeBASIC は、何百個もの BI ファイルを含んでいます。ライブラリ・ヘッダーの全リストは、ここ で参照ください。

FreeBASIC は、GNU GDB 互換デバッガを使用できます。

• Win32:
  Insight は、GDB のためのユーザ・フレンドリーなラッパーです。Win32 related FAQ を参照下さい。
• DOS:
  DOS には、"Insight" という製品があります。しかし、これは、FreeBASIC と共に使えない、リアル・モード・デバッガです。
  GDB か、少なくとも何らかの DPMI32 デバッガを使います。
• Linux:
  GDB を使います。

あなたの OS のための詳細は、OS specific FAQ's を参照下さい。

AS.EXE は、GAS、"GNU assembler" です。 これは、いつもコンパイルにかかわります。
LD.EXE は、"GNU linker" で、実行ファイルの作成にかかわります。
AR.EXE は、"GNU archiver" で、事実上、ライブラリアンで、.A ライブラリを生成します。

はい。FreeBASIC が完全に32ビットのコンパイラなので、ソースファイル上で、理論的に、4GB か 4294967296バイトまで操作することができます。
しかし、あなたの RAM 容量は、あなたのソースのサイズをかなり越えなければなりません。さもないと、コンパイルは終わらないか、少なくとも非常に遅いです

はい、そして、いいえ。
あなたが、本当に、OS を書いて、FB にかかわる、と主張するなら、答えは、「はい」です。
質問が、もし、現在 FB を使って OS をコーディングすることが、名案であるかどうか、ということなら、答えは、「いいえ」です。あなたが、初心者であれば、なおさらです。
いくつかの隠れた危険があります:

• OS 開発は、困難です。http://www.osdev.org/wiki/Getting_Started∞ を参照下さい。
• あなたは、アセンブリを取り扱う必要があるでしょう。また、C も避けて通れません。
• あなたは、信頼できる FB の機能の大部分を使えないでしょう。例えば、描画、ファイルI/O、スレッド、メモリ管理、コンソールI/O でさえ… 。コントロールの流れ、数学、および論理も。
  これらのライブラリ関数が必要なら、これらを 再実装 しなければなりません。

FreeBASIC は、GCC を当てにします。そして、C で OS を開発することに関する入手可能な情報は、また、FreeBASIC に適用されます。
FB は、GCC と同程度で、超えることも下回ることもないでしょう。