数値、日付、時刻、およびテキストを表示または印刷するときの書式を指定します。たとえば、[単価] テキスト ボックスを作成し、"Format/書式" プロパティに [Currency/通貨] を設定し、DecimalPlaces/小数点以下桁数" プロパティに 1 を設定します。この場合、コントロールに 1234.56 と入力すると、その値は \1234.6 と表示されます。
定義済み書式を使用することも、書式指定文字を指定してカスタム書式を作成することもできます。
設定値
設定値は、データ型によって異なります。それぞれのデータ型の設定値については、次のトピックを参照してください。
コントロールの "Format/書式" プロパティは、コントロールのプロパティ シートで設定します。フィールドの "Format/書式" プロパティは、テーブルのデザイン ビュー (のフィールド プロパティ セクション) 、または クエリ ウィンドウのデザイン ビュー (のフィールド プロパティのプロパティ シート)で設定します。いずれの場合も、マクロまたは Visual Basic でも設定できます。
メモ Visual Basic では、定義済み書式に対応する文字列式を入力するか、またはカスタム書式を入力します。
解説
"Format/書式" プロパティは、データの表示方法にのみ影響します。データの保存方法には影響しません。
Access には、日付/時刻型、数値型、通貨型、テキスト型、メモ型、およびYes/No 型に対して、定義済み書式が準備されています。定義済み書式は、Windows のコントロール パネルの [地域] の設定によって異なります。選択された言語に応じて適切な書式が表示されます。
たとえば、通貨型の書式の場合、Windows コントロール パネルの [地域のプロパティ] ダイアログ ボックスの [地域] タブで [日本語] を選択すると、1234 が $1,234 と表示され、[地域] タブで [英語] (U.S.) が選択されると、 $1,234 と表示されます。
テーブルのデザイン ビューでフィールドの "Format/書式" プロパティを設定した場合、その書式でデータシートにデータが表示されます。また、フィールドの "Format/書式" プロパティは、フォームやレポートの新しいコントロールにも適用されます。
次の書式指定文字は、カスタム書式を作成する場合に、どのようなデータ型のフィールドに対しても使うことができます。
| 文字 | 意味 |
|---|---|
| (空白) | 空白をそのまま表示します。 |
| "ABC" | ダブル クォーテーションで囲まれた文字をそのまま表示します。 |
| ! | 文字を右詰めではなく、左詰めで表示します。 |
| * | この記号の後の文字で空白を埋めます。 |
| \ | 次の文字をそのまま表示します。文字をダブル クォーテーションで囲んでも同じです。円記号を表示するには、円記号を 2 つ続けてください (\\)。 |
| [色] | 角かっこ内の色で表示します。指定できる色は、Black/黒、Blue/青、Green/緑、Cyan/水、Red/赤、Magenta/紫、Yellow/黄、White/白です。 |
数値型および通貨型の書式指定文字を、日付/時刻型、Yes/No型、またはテキスト型およびメモ型の書式指定文字と組み合わせて使用することはできません。
定型入力を定義し、同じデータに対して "Format/書式" プロパティを設定すると、データが表示されるときに、"Format/書式" プロパティの方が優先し、定型入力は無視されます。たとえば、テーブルのデザイン ビューでパスワードの定型入力を作成し、テーブルまたはフォームのコントロールで 同じフィールドに "Format/書式" プロパティを設定した場合は、パスワードの定型入力は無視され、データは "Format/書式" プロパティに従って表示されます。